デンソーがEV・HVの心臓部「インバーター」で世界首位へ!トヨタとの事業統合と海外増産で狙う電動車市場の覇権

自動車業界に激震が走るビッグニュースが飛び込んできました。自動車部品国内最大手のデンソーが、電動車の命とも言える最重要部品「インバーター」の世界シェアを、現在の約20%から一気に約35%へと引き上げる大改革に乗り出します。環境規制が世界規模で厳格化する中、需要が爆発的に高まる電動車市場で圧倒的な首位の座を固める構えです。

インバーターとは、バッテリーの直流電力をモーター用の交流電力へと変換し、車のパワーを緻密にコントロールする「電気の制御塔」のような電子部品です。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)をスムーズに走らせるためには欠かせない存在であり、モーターや電池と並んで電動車の「三種の神器」と称されるほど重要な役割を担っています。

このニュースに対し、SNS上では「日本のものづくりが世界をリードする姿は本当に頼もしい」「デンソーの本気度が伝わってくる」といった期待の声が続々と上がっています。一方で「海外競合とのシェア争いはさらに激化しそう」と、今後の展開を注視する自動車ファンの声も多く、業界内外から大きな注目を集めている状況です。

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トヨタとの強力タッグと開発体制の進化

デンソーの強みは、1997年発売の初代プリウスからトヨタ自動車と二人三脚で培ってきた圧倒的な技術蓄積にあります。欧州のメガサプライヤーである独ボッシュやコンチネンタルよりも早くこの分野に参入し、ラジエーター開発で得た独自の冷却技術を応用することで、大電力を効率よく変換できる独自の強みを確立してきました。

そして2020年4月には、トヨタの電子部品事業がデンソーへと移管される予定です。主要拠点である広瀬工場(愛知県豊田市)をはじめ、生産や開発に携わる約1600人の従業員がデンソーへ出向する見通しとなっています。これにより、デンソーのインバーターシェアは一気に跳ね上がり、世界トップシェアへの階段を駆け上がることになります。

今後は、既存の安城製作所(愛知県安城市)との2大拠点体制が敷かれます。有馬浩二社長は、広瀬工場をトヨタ向け生産の総本山とし、安城を開発基地とする方針を掲げました。さらに2020年5月には、400億円を投じた「電動開発センター」が安城に誕生し、先行開発から量産までを一気通貫で行う強固な体制が整います。

日米中からインド・欧州へ!世界を舞台にした投資戦略

同社の野心は国内に留まりません。現在、インバーターの生産は日本、米国、中国の3カ国ですが、今後は需要が急増するインドやタイ、そして環境規制の最前線である欧州でも生産を開始する方向で調整が進んでいます。米中での増産も加速させており、まさに地球規模での供給ネットワークが構築されようとしています。

電動化への投資はインバーターだけに終わりません。デンソーはモーターや車載電池の電子制御ユニット(ECU)でも高い世界シェアを誇っており、これら電動車部品に対して2021年3月末までの3年間で約1800億円を投じる計画を推進中です。全方位での競争力強化に向けた並々ならぬ決意が、この投資額からも窺えます。

筆者の視点として、今回の事業移管と海外展開は、日本の自動車産業が次世代のモビリティ社会で主導権を握り続けるための試金石になると考えています。巨大な資本と技術を集約することで、技術のブラックボックス化を防ぎつつ、価格競争力でも世界のライバルを圧倒できるはずです。これからのデンソーの躍進に目が離せません。

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