測量や建築の現場に欠かせないCADシステムで圧倒的な存在感を誇る福井コンピュータホールディングスが、今まさに驚異的な躍進を遂げています。2019年12月にめでたく設立40周年を迎えた同社ですが、その勢いはとどまることを知りません。なんと2020年3月期の連結純利益は、8期連続で過去最高益を更新する見込みとなっているのです。この快進撃を受けて、株価も前年の同時期と比べて3倍近くまで急上昇しており、市場からの熱い視線が注がれています。
SNS上でも「福井コンピュータの成長力が凄すぎる」「株価の上昇トレンドが止まらない」といった驚きと期待の声が多数寄せられており、投資家の間でも大きな話題となっています。好調の牽引役は主力のCAD(コンピュータ支援設計)事業ですが、同社は現状に甘んじてはいません。2019年5月に策定された中期経営計画では、これからの10年間を「第2創業期」と位置づけました。さらなる未来に向けて、全く新しい成長分野の開拓へ果敢に突き進んでいるのです。
そんな同社の躍進を支えた意外な立役者が、メディア向けの選挙出口調査システム「ワン・クリック・カウンタ」です。2019年は4月の統一地方選と7月の参院選という、全国的な大型選挙が2度も重なる特異な年でした。期初には減益を見込んでいたものの、この選挙関連ツールの需要が予想を遥かに超えて爆発したのです。その結果、2019年10月に発表された4〜9月期の決算では、純利益が前年同期比で37%増の19億円という素晴らしい数字を叩き出しました。
このシステムは、有権者の生の声をリアルタイムで集計・分析できる画期的なツールです。従来は調査員がガラケー(従来型携帯電話)にポチポチと入力していましたが、有権者がタブレット端末の画面に直接タッチして回答するスマートな形式へと見事に刷新されました。この最新の運用に対応するため、同社はなんと約2億円もの費用を投じて大量のタブレット端末を新規購入しています。攻めのIT投資が、見事に見事な果実を結んだと言えるでしょう。
選挙特需に沸いたITソリューション事業ですが、選挙のない時期の収益確保がこれからの鍵となります。林治克社長も「選挙だけで眠らせておくのは非常にもったいない」と語り、他の業界や用途への応用を真剣に模索しています。私は、このリアルタイム集計技術はマーケティングイベントや商業施設の顧客アンケートなど、エンターテインメントや流通の分野でも絶大な効果を発揮すると確信しています。眠れるお宝ツールの可能性は無限大です。
もともと同社は、時代の波や最先端テクノロジーをいち早くキャッチアップすることで成長してきた企業です。建設業界における図面作成の枠を超え、2019年度もクラウドを活用した現場情報の共有システムをリリースしました。さらに、メガネ型のウェアラブル端末を用いたVR(仮想現実)技術により、立体的な3Dモデルデータを現場で直感的に確認できる先進的なシステムなど、ユーザーの心を掴む新製品を次々と世に送り出しています。
また、国土交通省が旗振り役となって進める「アイ・コンストラクション」も強い追い風となっています。これは、ドローンやIT技術を導入して建設現場の生産性を劇的に高めようという国家的な取り組みのことです。同社は、顧客企業が国からのIT補助金をスムーズに申請できるよう手厚いサポートを展開しました。単にシステムを売るだけでなく、顧客の懐事情にまで寄り添う丁寧なビジネスモデルが、売上を爆発的に伸ばした要因に違いありません。
2020年3月期の純利益予想である32億円は、2016年3月期の14億円という実績から振り返れば、まさに目を見張るような急成長を遂げたと言えます。しかし、経営陣の目標設定は非常に堅実です。2022年3月期までに達成するはずだった営業利益45億円という中期目標を、なんと計画の初年度である今期中にあっさりとクリアしてしまう見通しなのです。この圧倒的なスピード感こそが、同社の真の強みだと言えるでしょう。
林社長はさらなる飛躍を目指し「次の成長エンジンを探す」と決意を語っていますが、新規事業の規模はまだ小さく、真の「第2創業」を成し遂げるための模索はこれからが本番です。激変する社会環境の波頭を捉え、次なる一手をどこに打つのかが運命を分けます。卓越した技術力と柔軟な発想力を持つ同社なら、私たちの想像を超えるイノベーションを再び起こしてくれるはずです。これからの福井コンピュータの挑戦から目が離せません。
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