資生堂が展開する敏感肌向けブランド「dプログラム」が、今まさに驚異的な躍進を遂げています。2019年10月に発売された新作美容液「カンダンバリア」は、ブランドの歴史を塗り替える過去最高のヒットを記録する勢いです。これまで「特定の悩み」と思われがちだった敏感肌ですが、現代女性にとってはもっと身近な問題へと変化しているのでしょう。
今回のヒットの鍵は、季節の変わり目特有の「寒暖差」に着目した点にあります。ブランドマネージャーの兼井氏は、多くの人が抱える外部環境への不安を解消したいという情熱を持って開発に挑みました。発売からわずか1か月で、過去10年の新製品を上回る実績を上げている事実は、いかに多くの女性がこの問題を自分事として捉えていたかを物語っています。
「時々敏感肌」を救う!進化し続けるロングセラーの秘策
1997年の誕生以来、dプログラムは「時々敏感肌」という概念を提唱してきました。これは、ストレスや環境の変化で一時的に肌の調子を崩す状態を指す専門的なアプローチです。かつては疾患に近いイメージだった敏感肌ケアを、より身近なスキンケアへと昇華させた功績は大きく、現代の働く女性たちの強い味方として不動の地位を築いています。
SNSでは、2016年の刷新以降「ボトルが光沢感にあふれていて可愛い」「洗面所に置くと気分が上がる」といった見た目に関する反響も目立ちます。機能性はもちろん、所有する喜びを感じさせる「映える」デザインへの戦略的転換が、20代から30代の層に深く刺さっているのでしょう。こうした感性への訴求が、ブランドへの親近感を一気に高めたはずです。
日本気象協会とタッグ!データが証明する肌荒れの危機
資生堂の試みで特にユニークなのが、2019年9月24日から開始された日本気象協会との共同プロジェクトです。ここでは気温や湿度の変化から肌へのリスクを算出する「寒暖差肌荒れ指数」が提供されています。美の知見と気象データを融合させ、5段階でリスクを可視化する手法は、納得感を持ってケアを取り入れるきっかけになるでしょう。
さらに、人気アニメ映画とのタイアップCMを展開するなど、これまでの対面販売を中心とした手法から一転、大規模な認知拡大に舵を切っています。冬本番を迎え、乾燥が深刻化する2019年12月06日現在、この戦略は非常に時宜を得たものと言えます。誰もが直面する環境の変化に寄り添うdプログラムの姿勢は、今後も多くの支持を集めるに違いありません。
コメント