三重県四日市市に拠点を置く半導体大手のキオクシア(旧東芝メモリ)において、思わぬトラブルが発生いたしました。2020年1月7日の早朝、主力拠点である四日市工場の製造装置から火の手が上がったことが、翌日となる2020年1月8日に明らかになったのです。
出火が確認されたのは、2018年秋に稼働を開始したばかりの最新鋭設備「第6製造棟」に設置されていた装置1台となります。幸いにも火はすぐに消し止められ、怪我人が出なかったことは不幸中の幸いと言えるでしょう。
キオクシアが手がける「フラッシュメモリ」とは、スマートフォンの写真保存やパソコンの起動を高速化するデータ記憶装置であり、現代のIT社会に欠かせない電子部品です。それだけに、SNS上では「メモリの価格が高騰するのではないか」「スマホの減産に繋がったら困る」といった、供給不足を懸念する声が数多く寄せられました。
この事態に対して同社の広報担当者は、「今後の生産計画に対する影響は出ない見込みである」との見解を示しています。市場へのダメージが最小限に抑えられそうな状況に、関係者や多くのユーザーはひとまず胸を撫で下ろしている状況です。
筆者の視点といたしましては、今回は迅速な初期消火によって深刻な事態が回避されたものの、世界的な半導体需要が高まる中で、主要工場のわずかなトラブルが世界中のサプライチェーンを揺るがしかねないというリスクを改めて実感いたしました。高度なクリーンルームを擁する半導体工場だからこそ、今後はより一層の安全対策と、万が一に備えたバックアップ体制の強化が望まれるところです。
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