【新型肺炎】中国の春節連休がスタート!死者26名で厳戒態勢の武漢封鎖、30億人の大移動で日本への影響は?

中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が、急速な広がりを見せており世界中に緊張が走っています。中国政府の発表によりますと、2020年1月24日時点で国内の感染者は830人に達し、死者は26名にのぼることが明らかになりました。SNS上でも「これほど短期間で広がるとは恐怖を感じる」「日本への旅行客を通じて国内でも流行するのではないか」といった不安の声が相次いで投稿されています。まさに世界中がこの未知のウイルスの動向に視線を注いでいる状況なのです。

このような緊迫した空気の中で、中国では2020年1月24日から伝統的な旧正月をお祝いする「春節(しゅんせつ)」の大型連休が始まりました。春節とは日本でいう年末年始のようなもので、中国では1年の中で最も盛り上がる極めて重要なシーズンです。この期間中には、なんと延べ30億人もの人々が帰省や旅行のために一斉に国内内外を動き回ります。この未曾有の大移動がウイルスの拡散をさらに加速させてしまうのではないかと、専門家の間でも非常に懸念されています。

事態を重く見た中国当局は、感染の中心地となっている湖北省武漢市からの列車や航空便の運行を停止するという異例の措置に踏み切りました。さらに周辺の都市へも同様の制限を広げており、事実上の都市封鎖とも言える厳戒態勢を敷いています。これほどの規模で交通が遮断されるのは異例中の異例であり、政府の危機感の強さがうかがえるでしょう。すでに日本やアメリカ、東南アジアでも感染者が確認されており、水際対策の強化が世界的な急務となっています。

首都の北京市でも日常の風景が一変しました。地下鉄での徹底的な消毒作業が行われているほか、新年を祝う伝統的なお祭りである縁日「廟会(びょうえ)」などの中止が次々と決定しています。多くの観光客が訪れる世界遺産の故宮博物院も、2020年1月25日からの休館を発表しました。人が集まるイベントや施設を徹底的に排除することで、これ以上の感染拡大を力技で阻止しようとする政府の並々ならぬ決意が感じられます。

現地の主要な駅や空港は、帰省を急ぐ人々と異様な熱気に包まれています。上海の主要駅では、電光掲示板で手洗いやマスクの着用を呼びかける映像が繰り返し流され、利用客のほとんどがマスク姿で移動していました。長距離列車に乗り込む乗客からは、「狭い密閉空間に長時間留まるのは本当に怖い」という本音も漏れています。体温検査の体制が強化されるなど、交通の要所ではウイルスを入れない、出さないための懸命な防衛戦が続いています。

筆者の視点といたしましては、この30億人が移動する春節というタイミングと重なってしまったことは、まさに最悪のシナリオと言わざるを得ません。感染源の封鎖は一定の効果が期待できるものの、すでに中国国内の広範囲に患者が広がっている現状を鑑みると、人の流れを完全に止めるのは不可能に近いと感じます。私たち日本に住む身としても、決して対岸の火事とは捉えず、手洗いやうがいの徹底など個人でできる最大限の予防策を今すぐ講じるべきでしょう。

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