脱プラの救世主!環境に優しい天然緩衝材「木毛」とは?高知の老舗・戸田商行が挑むサステナブルな未来と通販新ブランド

近年、世界中でプラスチックゴミによる環境破壊が深刻な問題となっています。こうした状況の中、かつて主流だった天然素材の梱包資材が再び脚光を浴びているのをご存知でしょうか。高知県土佐市に拠点を構える「戸田商行」は、1961年の創業以来、木の緩衝材を作り続けている日本で唯一の専門メーカーです。同社は地球に優しいエコ素材への需要の高まりを受け、さらなる飛躍を目指して1961年の創業以来初となる新型製造マシンの導入に踏み切りました。

ここで注目されている「木毛(もくめん)」とは、ヒノキやクスノキなどの原木を薄く細長く削り出して作られる、天然のクッション材のことです。果物や高級な陶器を保護するために古くから愛用されてきました。SNS上でも「箱を開けた瞬間に広がる木の香りに癒やされる」「プラスチックのプチプチよりも高級感があって、捨てる時も罪悪感がない」と、その独特な風合いや環境性能を絶賛する声が相次いでおり、現代の消費者の心をつかんでいます。

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伝統の技を支える最先端の技術革新

今回の設備投資の総額は1100万円にのぼり、国のものづくり補助金を有効に活用して実施されました。2020年1月中には本格的な稼働を予定しています。導入された新型機には「インバータ制御」という画期的なシステムが搭載されました。これは電流の周波数を自在に変化させることで、モーターの回転速度を細かくコントロールする高度な電子制御技術です。この仕組みにより、従来は職人の勘に頼っていた木毛の厚み調節が自動化されました。

これまでの作業現場では、職人が重いレバーを何度も回して木材を固定し、用途に合わせて細かく刃を調整する必要がありました。しかし新型機は、作業員が材料をセットして足元のペダルを踏むだけで、上下から自動的に圧力がかかって固定されます。この大幅な省力化により、製造に関わる人員の肉体的負担が劇的に軽減されるでしょう。1日あたりの総生産量は約1トンに維持しつつ、より効率的な体制が整えられました。

インターネット通販で広がる個人向けの新しい価値

戸田実知子社長は、今回の機械化によって生まれた余剰人員を、成長著しいインターネット通販向けの製品企画に投入する方針を掲げています。同社は2013年から個人向けのWeb販売を展開しており、500グラムや1キロ単位での少量販売を行ってきました。「お中元や歳暮の贈り物で、お相手に環境への配慮を伝えたい」という個人や企業からの注文が殺到しており、持続可能な社会への意識の高さがうかがえます。

現在ではカラフルに着色された木毛や、リラックス効果のある枕用シートなど、バリエーション豊かな商品が開発されています。さらにWeb通販を強化するため、新たに「オウチdeヒノキ」という魅力的な自社ブランドも立ち上げられました。大量生産・大量消費の時代から、ストーリー性や環境への優しさを重視する時代への転換期において、伝統を守りながら変化を恐れず挑戦を続ける同社の姿勢は、今後のものづくりの素晴らしい模範となるはずです。

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