海外の建設ラッシュを狙い撃ち!日立建機が仕掛けるミニショベル世界シェア15%への生産大改革

インフラ需要が世界規模で沸き立つ中、日本のものづくりを牽引する日立建機が、さらなる飛躍を目指して大胆な一手に打って出ました。2018年度から2022年度までの5年間という期間に、約420億円という巨額の投資を断行することが決定したのです。この一大プロジェクトの目的は、生産体制を抜本的に見直すことで、営業利益ベースで年間60億円という圧倒的な収益向上を達成することにあります。効率化を突き詰める同社の情熱に、ネット上では「製造業の鏡だ」「これからの展開が楽しみ」といった期待を寄せる声が数多く上がっています。

今回の大改革における最大の注目点は、全国に5カ所存在していた完成車の組み立て拠点を、3カ所へと一気に集約する点でしょう。これまでは機械の種類ごとに分けていた組み立て方法を、製品の大きさに応じた分類へとシフトさせることで、無駄のないスマートな生産体制を構築します。この新戦略の中で、コンパクトな建設機械の生産を一手に引き受けるのが、グループ中核を担う日立建機ティエラです。これまでの主力製品に加え、2020年4月からは龍ケ崎工場から移管される、小型のホイールローダーの生産も新たにスタートします。

ここで登場したホイールローダーとは、前方に大きなバケットを備え、土砂や雪を効率よくすくい上げて運ぶことができる非常に便利な建設機械のことです。日立建機はリーマン・ショックによる厳しい業績悪化を乗り越え、コスト削減を徹底した結果、2018年度には営業利益率を約10%にまで引き上げた実績を持ちます。社内でもまさに「優等生」と称される同社ですが、その強さの秘密は設計や開発の共通化、さらには工場内の配置見直しといった、驚くほど多岐にわたる緻密な改善活動の積み重ねにあるといえます。

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部品の見える化と最先端ロボットで挑む次世代のものづくり

同社が展開する改革の凄みは、自社内にとどまらず、部品を供給するサプライヤーまでも巻き込んでいる点にあります。実際にミニショベルを分解し、どの部品がどこで使われているかを全員で共有するユニークな試みを実施しました。これにより2000件を超える膨大なコスト削減案が浮上し、なんとその8割を実際の現場へと採用したのです。SNSでも「取引先と一緒に成長する姿勢が素晴らしい」「これぞ日本の現場力」と、この革新的なアプローチに対して感銘を受けるユーザーが続出しています。

工場の内部レイアウトについても、これまでの常識を覆す大胆なメスが入りました。複雑に絡み合っていた塗装や溶接などの工程をすっきりと整理し、2本あった組み立てラインを中央の1本へと見事に統合しています。この結果、組み立てに必要な工程数を一気に3割も削減することに成功しました。さらに、最先端のカメラで部品の形を正確に認識する画像認識ロボットも導入され、現場の自動化が急速に進んでいます。卓越した技術力と効率性を武器に、世界シェア15%を目指す同社の未来は明るいでしょう。

筆者は、この日立建機の取り組みこそが、これからの日本の製造業が生き残るためのバイブルになると確信しています。単なるコストカットではなく、AIやロボット技術を駆使した自動化と、人の知恵を融合させて製品力を高める姿勢は非常に見事です。世界的な競争が激化する建設機械市場において、この生産改革は確実な勝機をもたらすに違いありません。地道な改善を怠らず、常に進化を止めない日立建機が、世界中の現場でさらに存在感を高めていく姿を、これからも期待を込めて見守っていきたいプロの手腕です。

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