EVの未来を創る日本電産!大注目「イーアクスル」に超大型&軽自動車向けの新開発モーターが誕生した理由

世界の自動車業界で電動化の波が急速に激しさを増す中、日本電産が電気自動車、いわゆるEVの心臓部となる駆動モーターシステム「E-Axle(イーアクスル)」のラインナップを大幅に拡充することを公表いたしました。今回新たにベールを脱いだのは、高級SUVをターゲットにしたハイパワーモデルと、日本の街乗りに最適な軽自動車向けのコンパクトモデルという対照的な2機種です。

自動車ファンや投資家の間でもこのニュースは瞬く間に話題となり、SNSでは「いよいよあらゆる車種が電動化される時代が現実味を帯びてきた」「日本電産の技術力が世界のEV市場を席巻するのではないか」といった期待に満ちた声が次々と寄せられています。既存の3種類に今回の新型が加わることで全5種類の陣形が整い、多様なサイズの車両に対応できる体制が確立されました。

スポンサーリンク

電気自動車の心臓部「イーアクスル」とは何か

ここで、専門用語である「イーアクスル」について分かりやすく解説しておきましょう。これはガソリン車でいうところのエンジンにあたる駆動モーターに、電流を調整して出力をコントロールするインバーター、そして回転数を抑えてトルクを高める減速機などをコンパクトに一体化させた革新的なモジュール製品のことを指します。パーツを1つにまとめることで、車内の空間をより広く有効に活用できるようになるのが最大のメリットです。

今回開発された高級SUV向けの新型は最高出力200キロワットを誇り、同社のラインナップの中で最もパワフルな位置づけとなります。これほどの高出力でありながら、機器の配置に高度な工夫を凝らしたことで、本体サイズの大型化を最小限に抑えることに成功しました。現在は欧州や北米の自動車メーカーと具体的な受注に向けて熱い交渉を進めている段階だそうです。

一方、もうひとつの目玉である軽自動車タイプ向けの新型は、最高出力を50キロワットに抑えたミニマムな設計が特徴となります。冷却装置やギアのレイアウトを徹底的に見直した結果、限られた狭いスペースにも無理なく搭載できる仕様を実現しました。こちらは日本国内だけでなく、東南アジアをはじめとした新興国での爆発的な需要の広がりを見込んでいる模様です。

世界シェア35パーセントを目指す日本電産の絶対的自信

筆者は、今回の日本電産の攻めの姿勢こそが、これからの世界のモビリティ社会の勢力図を大きく塗り替える決定打になると確信しています。なぜなら、これほど細分化したニーズに先手を打って応えられるサプライヤーは他に見当たらないからです。同社は他社に先駆けて2019年4月に中国の浙江省にある工場でイーアクスルの量産を開始しており、すでに実戦経験を積んでいます。

現在は高級セダン向けの150キロワット型を生産しており、広州汽車集団の主要なEVなどに搭載されて市場を走っています。さらに、2020年から2021年にかけては、一般的なタクシーやセダン向けの100キロワット型、そしてコンパクトカーに最適な70キロワット型の量産も次々とスタートする計画が進められており、その勢いは留まるところを知りません。

高級SUV向けは2023年から、軽自動車向けは2022年からの量産を予定しており、自動車の電動化を成長の絶対的な柱に据える同社の本気度が伺えます。2030年には世界で販売されるEVの35%に自社製モーターを採用させるという壮大な目標は、決して夢物語ではなく、確実に現実のものへと近づいていると言えるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました