【北海道ガス】10年で売上高1.7倍の2000億円へ!総合エネルギー企業への進化戦略を徹底解説

北海道ガス(北ガス)は、2019年6月25日に札幌市で開催された株主総会で、大槻博社長が打ち出した大胆な長期成長戦略に大きな注目が集まっています。その目標は、およそ10年以内、具体的には「2020年代」という期限を設け、グループ全体の売上高を現状の約1.7倍にあたる2000億円へと引き上げるというものです。この意欲的な数値目標は、北海道のエネルギー供給を担う主要企業として、従来のビジネスモデルからの脱却を図る、強い意志の表れと言えるでしょう。

特に注力する分野として挙げられているのが電力事業です。現状で堅調な伸びを見せている電力部門の売上高を、なんと2倍以上となる500億円まで拡大させる計画です。これは、2016年4月に実施された「電力小売りの全面自由化」という国の規制緩和によって、一般家庭を含めたすべての消費者が、従来の電力会社以外からも電気を購入できるようになった市場環境を最大限に活用する戦略です。北ガスは、これまでガスの供給を行っていなかった地域、すなわち「ガスの営業エリア外」での電力販売を強化し、収益の柱として育てていく方針を示しています。

この長期方針では、売上高2000億円と経常利益100億円という具体的な数値目標が、2020年代という期間で設定されています。このうち、主力であるガス事業では1100億円、そして成長ドライバーと位置づける電力事業で500億円を稼ぎ出す見通しです。これに加え、エネルギーに関連するさまざまなサービス事業で100億円、その他事業で300億円の売上を見込んでいます。特に電力事業については、顧客件数を現状の2倍にあたる30万件まで増やすことを目指しており、この目標達成が全体の成長を大きく牽引することになるでしょう。

この発表は、エネルギー業界の変革期において、北ガスが「ガス会社」から「総合エネルギー企業」へと進化しようとする明確な意思表示であり、私は非常に共感と期待を覚えます。従来の都市ガス供給という安定した基盤を持ちながらも、成長余地の大きい自由化された電力市場へ積極的に打って出る姿勢は、企業としての活力と将来性を感じさせます。SNS上でも、「北ガスの攻めの姿勢は応援したい」「地元の企業が頑張るのは嬉しい」といった好意的な意見が多く見られ、地域からの期待の高さがうかがえます。

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着実に成長する既存事業と、躍進を支える新規事業

北ガスの2019年3月期の連結業績は、売上高が1211億円と過去最高を記録し、経常利益は42億円でした。この業績をさらに飛躍させるための重要なカギを握っているのが、まさに電力事業です。電力小売りの全面自由化にいち早く参入して以来、電力事業は順調に成長を続けており、今後もグループ全体の業績を下支えしていくとみられています。自由化によって競争が激化する市場ですが、ガスと電気をセットで販売する**「クロスセル」**の優位性を活かし、新規顧客の獲得を進めることが成功の鍵となるでしょう。

もちろん、従来のガス事業も引き続き堅調に推移する見込みです。都市ガスは、クリーンなエネルギー源として近年、新築住宅での採用が増加傾向にあります。この「都市ガスを採用する新築住宅の増加」という追い風を受け、安定的な収益基盤としてガス事業が確固たる地位を維持することが、新しい挑戦である電力事業の成長を可能にする土壌となるでしょう。北ガスのこの戦略は、安定と成長の両方を追求する、バランスの取れた経営計画であると評価できます。

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