投資家が企業の経営効率を判断する指標として重視する「ROE(自己資本利益率)」において、今まさに熱い視線を浴びている企業があります。これは、株主から預かった資本をどれだけ上手に使い、利益を生み出しているかを示す数値です。中堅上場企業の精鋭たちが集う「NEXT1000」を対象とした調査で、直近3年間の平均ROEをランキングしたところ、驚くべき効率性を誇る顔ぶれが揃いました。
栄えある第1位に輝いたのは、障害者への就労移行支援を展開する「ウェルビー」です。2019年07月09日時点のデータによれば、同社は全国に約70カ所の拠点を構え、圧倒的な存在感を放っています。このランキングの上位には、同社のような人材サービスや、最先端の人工知能(AI)開発といった、大規模な工場や設備を必要としない「身軽な経営」を行う企業が目立っているのが今年の特徴と言えるでしょう。
定着率が収益を支える!ウェルビーが実現した社会貢献と効率性の両立
ウェルビーの強みは、単に就職先を見つけるだけでなく、その後の「職場定着率」が極めて高い点にあります。この「定着率」とは、就職した人がどれだけ長くその職場で働き続けられているかを示す指標です。SNS上でも「障害を持つ方と企業のミスマッチを防ぐ丁寧な支援が、結果として企業の信頼に繋がっている」といった好意的な意見が多く見られ、社会的なニーズを的確に捉えている様子が伺えます。
ビジネスモデルの面から見ても、その仕組みは非常に合理的です。同社の収入の大部分は行政から支払われる給付金や報酬で構成されています。定着率が高まれば、それだけ継続的な報酬が見込めるため、手厚いサポートがそのまま会社の増収へと直結する好循環が生まれているのです。2019年07月09日現在、少子高齢化による人手不足が深刻化する中で、潜在的な労働力を掘り起こす彼らの事業は、今後もより一層の期待を集めるでしょう。
個人的な視点になりますが、ROEが高いことは単に「儲かっている」だけでなく、社会から求められている価値に対して、最小限の資源で最大限に応えている証拠でもあります。特にウェルビーのような「社会課題の解決」を本業とする企業が、資本効率でもトップを走るという事実は、現代の投資家にとっても非常に魅力的なストーリーです。営利と福祉を高い次元で融合させた同社の経営手腕は、他の中堅企業にとっても大きな道標になるに違いありません。
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