1995年3月20日に日本中を震撼させた地下鉄サリン事件の発生から、2020年3月で節目となる25年を迎えます。この未曾有のテロ事件を風化させないため、公安調査庁は教団の過去の蛮行や現在の活動状況を網羅した動画を制作しました。広報動画「あのテロ事件から四半世紀~今も変わらないオウム真理教~」は、動画投稿サイトの「ユーチューブ」にて公開され、インターネット上でも非常に大きな話題を呼んでいるのです。
ネット上では「もう25年も経つのか」「絶対に風化させてはいけない」といった記憶の継承を重視する声が目立ちます。さらに、若い世代からは「教科書の事件だと思っていたけれど、まだ続いていることに驚いた」というリアルな恐怖を訴える声も上がっていました。このように、SNSでも多くのユーザーが強い関心を寄せており、現代社会への警鐘として機能している様子が窺えるでしょう。当時の悲劇を直接知らない世代にとっても、決して他人事ではないのです。
今回、公安調査庁が動画を公開した背景には、地下鉄サリン事件などを引き起こした宗教団体が、現在も名前を変えて根強く活動しているという厳しい現実が存在します。国の治安維持を担う公安調査庁としては、多くの人々に対して不気味な組織の「今」を知ってもらい、新たな被害の発生を防ぎたいという強い危機感があるのでしょう。歴史の中に埋もれさせず、身近な脅威として捉え直すことが、現代を生きる私たちには求められています。
そもそもオウム真理教とは、教祖であった松本智津夫元死刑囚(麻原彰晃)を神格化し、自分たちの独裁国家を築くために武装化を推し進めた極めて危険なテロ組織です。専門用語として用いられる「後継団体」とは、教団が実質的に解散した後も、その歪んだ教義や血の掟を引き継いで活動を続ける分裂グループを指します。具体的には「アレフ」を筆頭とする3つの団体が、現在も水面下で熱心に活動を継続している状態なのです。
約3分間にまとめられた動画の中では、13人もの尊い命が奪われた地下鉄サリン事件をはじめ、数々の凄惨な殺人事件の歴史が強調されています。驚くべきことに、2018年7月6日に松本元死刑囚の死刑が執行された後も、これらの後継団体は彼を「絶対的な存在」として崇拝し続けているのです。私たちは、組織の表面的な名称が変わったとしても、その狂信的で危険な本質や体質は何も変わっていないという事実を、厳しく認識せねばなりません。
特に注意すべき点は、彼らが若い世代をターゲットにして、SNSなどを駆使した巧妙な勧誘活動を展開していることです。正体を隠してヨガサークルや勉強会を装い、孤独や将来への不安を抱える若者に接近する手口が横行しています。映像の結びにある「オウム真理教。それは遠い昔の話ではない。現在進行形の問題だ」という言葉の通り、私たちはこの脅威が日常のすぐ隣に潜んでいることを忘れず、一人ひとりが高い防犯意識を持つべきでしょう。
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