夏の風物詩となっている大型ロックフェスティバルが、2019年も7月下旬から日本各地で熱狂を巻き起こします。特に「サマーソニック」や「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」といった国内を代表するフェスが、今年で開催20年目という大きな節目を迎えることから、例年以上の注目が集まっています。長年の活況に甘んじることなく、新たな試みを導入してさらなる進化を目指す、夏の音楽イベントの最前線をご紹介しましょう。
2019年8月16日から18日までの3日間にわたり、千葉市と大阪市で開催される「サマーソニック」(通称サマソニ)は、これまで海外アーティストをメインアクトに据えてきたのが通例でした。世界的にも名の知れたレディオヘッドなどの大物が、メインステージのトリを務めることが多かったのです。しかし、この記念すべき20周年では、日本のロックユニットであるB’z(ビーズ)が日本人アーティストとして初めて大役に抜擢されました。これは、従来の洋楽ファンだけでなく、より幅広い層の観客を取り込むことを狙った、明確な客層拡大の戦略だと言えるでしょう。もちろん、世界的バンドであるレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ)なども出演し、20回目のアニバーサリーを豪華に彩ります。
一方、国内のロックバンドを中心に構成される「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」(通称ロッキン)も、サマソニと同じく20年目の開催となります。こちらは、ロックというジャンルの枠を超越し、ポップ歌手やアイドルといった国内のトップアーティストを積極的に招くことで成長を遂げてきた歴史があります。2019年は8月3日・4日と10日・11日・12日の計5日間、茨城県ひたちなか市で繰り広げられますが、歌手のあいみょんやフォークデュオのゆずなど、現在の音楽シーンを牽引する多様な顔ぶれが登場する予定です。さらに、近年音楽活動の場として存在感を増している動画共有サイト、YouTube(ユーチューブ)で活躍するクリエイター集団、フィッシャーズがフェスに初出演するという、起用アーティストの多様化がさらに進んでいる点も大きな話題を呼んでいます。
夏のロックフェスの元祖的存在であり、雄大な自然の中で開催される「フジロックフェスティバル」(通称フジロック、2019年7月26日~28日、新潟・苗場)は、今年で23年目を迎えます。今回の目玉として、世界のポップミュージック界をリードするオーストラリア出身のシンガーソングライター、シーアの初来日公演が、大きな注目を集めています。顔を隠してパフォーマンスを行うことで知られる彼女の、ミステリアスかつ圧倒的なステージは、日本のオーディエンスを魅了すること間違いありません。
🎁編集者コメント:フェスの「多様性」こそが進化の鍵です
2019年のサマソニ、ロッキン、フジロックといった主要フェスのラインナップを見ると、共通して**「多様性」を強く意識していることがわかります。サマソニがB’zをメインに据え、洋楽ファンだけでなくより広い日本の音楽ファンにアピールする姿勢、ロッキンがYouTuber(ユーチューバー)を起用し、デジタル時代の新たな才能を取り込もうとする動きは、従来のフェスの概念を塗り替える挑戦だと評価できるでしょう。フェスが長く愛され、進化し続けるためには、特定のジャンルや世代に固執せず、常に新しい音楽や文化を取り込む柔軟さが不可欠であると、私は考えております。
特にロッキンのように、YouTubeという動画共有サービスでコンテンツを作成し、音楽活動を行っているインフルエンサー「YouTuber」を起用することは、単に話題性だけでなく、若い世代の音楽視聴の動向に合わせた、非常に現代的なアプローチです。この「世代の壁」「ジャンルの壁」を超越していく姿勢こそが、夏のロックフェスが日本独自の文化として発展し、20年という節目を迎えてもなお活況を呈している最大の理由であると言えるでしょう。SNS上でも「サマソニのB’z、マジで熱い!世代を超えた挑戦だね」「ロッキンにフィッシャーズって、ついに時代の流れが来たか」「シーアの初来日、これは何としてでもフジロック行きたい!」**といった、期待と驚きの声が多数投稿されており、この夏の音楽フェスへの関心の高さを物語っています。
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