【新型肺炎の衝撃】少雪・台湾便停止に続くトリプルパンチ!新潟観光を襲う宿泊キャンセルの嵐とインバウンドの危機

今、新潟県の観光業がかつてない大試練に直面しています。中国政府が2020年1月27日に海外への団体旅行を禁止する措置を講じたことで、県内の宿泊施設では中国人観光客による予約の取り消しが相次いでいるのです。SNS上でも「楽しみにしていた雪国への旅行なのに切なすぎる」「地元の観光地や旅館の経営が本当に心配」といった、悲痛な声や今後の展開を不安視する書き込みが急増しています。今回の騒動は、まさにこれから書き入れ時を迎える冬の観光地にとって、あまりにも大きな痛手と言わざるを得ません。

特に深刻な影響が出ているのが、スキー場に程近い湯沢町などの温泉街です。越後湯沢温泉の「さくら亭」では、2020年2月中旬までに120人分もの個人客のキャンセルが発生し、その損失額は300万円以上にのぼることが判明しました。例年この「春節(中国の旧正月に行われる大型連休のこと)」の時期は、利用客の約8割から9割を中国からの渡航者が占めるため、現場には大きな衝撃が走っています。同町の「松泉閣 花月」でも、数週間先まで予約の取り消し連絡が鳴り止まない異常事態です。

事態は団体客の利用が多い長岡市などのホテルでも同様で、2月初旬に予定されていた70人分の中国人の予約がすべて白紙になりました。また妙高市の赤倉温泉にある「ホテル太閤」のように、現時点では目立った解約がない地域でも不安の色は隠せません。訪日外国人旅行客を指す「インバウンド」の動向は、いまや地方経済の命綱です。特に滞在期間が長い海外からの個人客が激減すれば、ホテルの客室が一気に空室となってしまうため、仮に今回の渡航規制が個人旅行にまで拡大すれば、さらなる大打撃となるのは避けられないでしょう。

この事態に対して新潟県も、ハルビン便や上海便といった中国本土を結ぶ航空路線でツアーの解約が出始めていることを確認しました。雪を求めてやってくるアジア圏の旅行者をターゲットに、県は「スノーリゾート新潟」のブランド化を推進してきただけに、今回の冷や水はあまりにも手痛い状況です。世界的な感染症の拡大という不可抗力とはいえ、急成長を遂げていたインバウンド需要がここまで一気にストップしてしまうリスク管理の難しさを、私たちは改めて突きつけられているのではないでしょうか。

さらに追い打ちをかけるように、今シーズンの新潟は歴史的な「少雪」に見舞われています。2020年1月27日の時点で、県内にある57箇所のスキー場のうち、営業できているのはわずか31施設にとどまり、コースを縮小してしのいでいるのが実情です。さらに2019年12月中旬からは、最大の顧客層だった台湾との直行便が航空会社の経営悪化によりストップしたままになっています。雪不足、台北便の休止、そして新型肺炎という「三重苦」に喘ぐ新潟の観光業へ、今こそ国内からの温かい応援旅行や支援の手が必要とされています。

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