2020年1月30日、新潟県柏崎市から心温まる国際支援のニュースが届きました。世界中で猛威を振るい始めている新型コロナウイルスですが、とりわけ深刻なマスク不足に直面している中国の友好都市、四川省峨眉山市に向けて、柏崎市は医療用マスク8万6800枚と防護服2000着を緊急発送したのです。
この迅速な対応は、2020年1月28日の夕方に峨眉山市から届いた悲痛な調達要請がきっかけでした。先方は40万枚のマスクと10万着の防護服を求めており、現地の危機感がひしひしと伝わってきます。柏崎市は、自市民のための備蓄に支障が出ない範囲を慎重に見極め、わずか2日後の2020年1月30日午後3時には発送へと漕ぎ着けました。
今回の物資調達には、地元の柏崎市刈羽郡医師会をはじめとする医療機関や、東京電力ホールディングスが多大なる協力を寄せています。このように行政だけでなく、地域の専門機関や大企業が一丸となって動く姿からは、日本の地方都市が持つ底力と、国境を越えた強い絆が感じられるでしょう。
ちなみに、今回送られたのは「医療用マスク(サージカルマスク)」と呼ばれる、主に医療従事者が飛沫感染を防ぐために使用する高性能なものです。一般的な布マスクとは異なり、ウイルスを含む微粒子を遮断する高いフィルタ性能を持っています。防護服と合わせて、まさに最前線で闘う医療現場の命綱となる重要なアイテムです。
SNS上では、この素早い決断に対して「素晴らしいスピード感」「困ったときはお互い様、これぞ本当の国際交流」といった称賛の声が溢れています。一方で「日本国内の備蓄は本当に大丈夫なのか」という不安の声も一部で見られますが、市が「市民の備蓄に影響のない範囲」と明言しているため、多くの人がその冷静な判断に納得しているようです。
私自身の意見としては、こうした有事の際に見せる迅速な相互扶助こそが、都市間交流の本質であると考えます。柏崎市は江蘇省淮安区とも友好都市ですが、そちらは現在、防疫用品の確保ができているため支援は見送るという、状況に応じた柔軟で冷静なメリハリのある対応も評価すべきポイントです。
地球規模の危機に対して、私たちは国境を超えて手を取り合うべきではないでしょうか。柏崎市が見せた温かいリーダーシップと迅速な行動力は、今後の自治体外交の模範となるに違いありません。現地の方々の安全と、一刻も早い事態の終息を願うばかりです。
コメント