メルボルンで開催されているテニスの四大大会、全豪オープンは連日熱い戦いが繰り広げられています。2020年1月30日、女子シングルス準々決勝が行われ、かつて世界ランキング1位に君臨したガルビネ・ムグルサ選手が見事な快勝を収めました。実力派のパブリュチェンコワ選手をストレートで下し、自身初となる全豪ベスト4への切符を手にしたのです。
試合は序盤から一進一退の緊迫した展開が続きました。相手に2度のブレーク、つまり自分のサービスゲームを相手に破られるピンチを迎えながらも、ムグルサ選手は驚異的な勝負強さを発揮します。大事な局面で集中力を極限まで高めて第1セットを先取すると、そのまま一気に試合を支配しました。試合後のインタビューでは、大会が進むにつれて調子が良くなっていると手応えを語っています。
ここ2年間の彼女は、四大大会で初戦敗退を喫するなど苦しいスランプに陥っていました。そこで今シーズンを前に、かつての名選手であるコンチタ・マルティネス氏を再びコーチに招聘するという大きな決断を下します。さらに精神面を鍛え直すためにアフリカの最高峰であるキリマンジャロ登山に挑むなど、文字通り心機一転の覚悟でこの舞台に戻ってきたのです。
この劇的な復活劇に対して、SNS上では「全豪のムグルサは全盛期の輝きを取り戻している」「メンタル面が劇的にタフになった」といったファンからの歓喜と驚きの声が相次いでいます。指導者の変更や過酷な登山を通じて、彼女が肉体と精神の双方で見事なビルドアップ、いわゆる肉体改造や自己変革を遂げたことは明白でしょう。
私は、こうした逆境から這い上がる選手の姿こそが、スポーツの真の醍醐味であると考えます。一度は世界の頂点を極めながらもどん底を味わい、そこから血の滲むような努力で再び這い上がってきた彼女の執念には、胸を打たれるものがあります。これまでの苦い経験を糧にした現在の彼女は、以前の全盛期よりもさらに一枚上手な、深みのある強さを身につけているはずです。
次なる準決勝の相手は、過去の対戦成績で勝ち越している強敵のシモナ・ハレプ選手に決定しました。ミスが極めて少ない粘り強いプレースタイルを誇る難敵ですが、ムグルサ選手は「望むところだ」と自信に満ちた表情で語っています。精神的にも肉体的にも完全に上り調子にある元女王が、このまま悲願の全豪初優勝へと突き進む姿に期待せずにはいられません。
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