SCREENホールディングスが急落でストップ安!半導体大手の業績下方修正に失望売りが殺到した理由と今後の株価の見通し

東京株式市場に大きな衝撃が走りました。2020年1月30日、半導体製造装置の主要企業であるSCREENホールディングスの株価が、制限値幅の下限にあたるストップ安まで売り込まれたのです。前日比で19%にあたる1500円安の6290円まで下落し、そのまま取引を終了しました。これは約4カ月ぶりの安値水準であり、市場には大きな動揺が広がっています。前日の2020年1月29日に発表された、2020年3月期の通期業績予想の大幅な下方修正が引き金となりました。

今回の下方修正は今期で2度目となり、投資家の落胆を誘う結果となっています。2020年3月期の連結純利益の見通しは、前期に比べて53%減となる85億円にまで落ち込む見込みです。従来予想していた170億円から実に半減する計算となります。世界シェアトップを誇る主力の半導体ウエハー洗浄装置などの大型受注が後ろ倒しになったことが響きました。半導体ウエハー洗浄装置とは、半導体の製造過程で薄いシリコンの板からゴミや不純物を取り除く、極めて重要な装置のことです。

受注の後ずれにより工場の操業度が低下したことが、利益を大きく圧迫する要因となりました。スクリンの広江敏朗社長は、受注が時期的にスライドしただけで案件を失ったわけではないと強調しています。しかし、SNS上では「さすがにこの規模の下方修正はきつい」「期待していただけにショックが大きい」といった投資家の悲痛な声が相次ぎました。また、世界的に次世代通信規格「5G」の普及が期待されている局面だったことも、失望感をより強める結果につながっています。

市場の専門家からも厳しい見方が浮き彫りになりました。証券アナリストからは、半導体市況全体が回復傾向にある中での大幅な下方修正には違和感を覚えるとの指摘が出ています。さらに、今回の大きな下振れは事前の予想を裏切るネガティブサプライズであり、今後は株式市場からの信頼回復が不可欠であるという意見も聞かれました。ネガティブサプライズとは、投資家が予期していなかった悪いニュースが飛び出し、市場に強い衝撃を与えることを意味します。

これまで同社の株価は、主要な取引先とみられる台湾の半導体製造大手TSMCなどの設備投資が増えるという思惑から、期待先行で買われてきました。それだけに、今回の発表によるギャップはあまりにも大きかったと言わざるを得ません。今回の急落を機に、しばらくは株価がどこまで下がるかを探る不安定な値動きが継続するでしょう。個人的な見解としては、技術力自体は世界トップクラスであるため、受注が実際に復活する時期を見極めることが今後の重要な焦点になると考えています。

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