私たちの生活に身近なプリンターのあり方が、今大きく変わろうとしています。セイコーエプソンは、2020年2月6日、個人向けインクジェットプリンターにおいて定額制サービス、いわゆる「サブスクリプション」を導入すると発表しました。これまではビジネスの現場で主流だった仕組みを、ついに家庭用へと広げる戦略です。
サブスクリプションとは、製品を所有するのではなく、利用期間や回数に応じて料金を支払うビジネスモデルを指します。モノを所有する負担から解放されるこのスタイルは、現代のライフスタイルに非常にマッチしているといえるでしょう。今回の発表には、多くのユーザーから「インク代を気にせず印刷できるのは革命的」「プリンター自体を買わなくて済むのは助かる」といった期待の声がSNSでもあがっています。
欧州から始まる「レディプリント」の衝撃
まず先陣を切るのは、2020年2月上旬からオランダで開始されるサービス「ReadyPrint(レディプリント)」です。これは、大容量インクタンクを搭載したプリンターをユーザーが借り、月々の印刷量に応じて料金を支払う仕組みです。最も安価なプランであれば、モノクロ印刷300枚までで月額約7ユーロ、日本円にして約840円から利用可能です。
さらにカラー印刷が無制限となるプランも月額約15ユーロ、日本円で約1800円と設定されており、大量に印刷するユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢となるはずです。エプソン側は、数年以内に欧州での対象機種における売り上げの3割程度を、このサブスク型で占めるという高い目標を掲げています。
多様化するインクの配送サービスと未来の展望
大容量タンクモデルだけではありません。インク容量が小さく一般的なカートリッジ型のモデルに対しても、新たな仕組みが導入されます。こちらはプリンター自体は購入しつつ、インクカートリッジを必要な分だけ自動的に配送してくれるサービスです。月額約2ユーロ、日本円で約240円からのプランが用意され、インク切れという「小さなストレス」を解消してくれる点に私は大きな可能性を感じています。
このサービスは欧州から順次展開されますが、日本への導入も視野に入っているとのことです。時期は未定ですが、市場の反応を見る限り、日本でも早期の開始を望む声は確実に高まるでしょう。所有から利用へと価値観がシフトする今、プリンター業界がこの新しい波にどう乗っていくのか、今後の動向から目が離せません。
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