世界中で高齢化が進む中、お年寄りの安全な移動手段をどう確保するかは切実な課題です。こうした状況を背景に、今「自動運転大国」として知られるイスラエルの新興企業が、シニア世代の運転をサポートする革新的な技術を次々と開発し、世界から熱い視線を浴びています。
SNS上でも「これなら祖父母の運転も安心できる」「早く日本車にも標準装備してほしい」といった期待の声が続々と上がっており、交通事故防止への関心は高まる一方です。自動車先進国がしのぎを削る最先端の現場から、私たちの未来を変える取り組みをお届けします。
イスラエルのエルサレム市街地では、毎日驚くべき光景が見られます。車載カメラや高性能なセンサーを駆使し、人工知能(AI)が周囲の歩行者や車線を瞬時に見分ける自動車が街を走っているのです。これは、インテル傘下の画像処理大手であるモービルアイ社が手掛けるシステムです。
AIが危険を検知してドライバーに知らせることで、判断能力の衰えを補うことができます。同社の担当者も、この自動運転システムの応用がシニア層の事故削減に直結すると確信しています。まさに、テクノロジーが人間の弱点を優しくカバーしてくれる時代の到来と言えるでしょう。
2019年半ばには、商都テルアビブで次世代モビリティーをテーマにした大規模な展示・交流会が開催されました。その中で一際注目を集めたのが、日本のSOMPOホールディングスが企画した、高齢ドライバーの事故を減らす技術を競うイベントです。
厳選された5社が登壇し、特別賞に輝いたモービルアイ社とSOMPOは、現在も実用的な新サービスの開発に向けて検討を重ねています。こうした日本企業の積極的なアプローチは、深刻な高齢化社会を迎えている我が国にとっても非常に大きな意義があると感じます。
また、イベントではジュンゴ・コネクティビティー社が開発した「ドライバーモニタリングシステム」も話題を呼びました。これは、車内に設置したカメラで運転手の姿勢や眼球、顔の動きをリアルタイムで分析し、脇見や居眠り、突然の体調変化をいち早く察知する仕組みです。
体調を崩しやすい高齢者にそっと寄り添うようなこの技術に対し、SNSでは「これぞ本当に必要なイノベーション」と絶賛のコメントが寄せられています。SOMPOは「先端技術で事故を減らし、高齢者にも長く運転を楽しんでほしい」と語っており、温かい願いが込められています。
日本では、2018年に75歳以上のドライバーが原因となった重い交通事故の割合が全体の約15%を占め、過去最高を記録しました。こうした悲しいニュースを減らすためにも、イスラエル発の技術への期待は膨らむばかりです。
現在、イスラエルには世界中の自動車大手が開発拠点を設けており、関連するスタートアップ企業は500社を超えています。インターネットと常時接続して便利な機能を提供する「コネクテッドカー」などの分野でも、同国は世界の覇権を握りつつあるのが現状です。
こうした盛り上がりを受け、投資家からの資金流入も止まりません。2019年1〜9月時点での自動車関連への投資額は、すでに約850億円に達しており、年間ベースで過去5年での最高額を塗り替える勢いを見せています。
優秀なハイテク人材と豊富な資金が集まるイスラエルは、次世代モビリティーの未来を担う主役に躍り出ました。悲惨な事故を防ぎ、誰もが安心して移動できる持続可能な社会を作るために、一刻も早い技術の普及と実用化を心から期待したいものです。
コメント