宮城県北部に位置する伊豆沼と内沼は、秋から冬にかけて約10万羽もの渡り鳥が集まる、まさに鳥たちの楽園です。日の出の時刻を迎えると、寝床にしていた沼からエサを求めて鳥たちが一斉に飛び立ちます。この「朝立ち」と呼ばれる圧倒的な瞬間を一目見ようと、ピーク時には300人もの人々が沼の周囲に集まるほどです。
SNS上でも「地響きのような羽音に鳥肌が立った」「一生に一度は見るべき最高の日の出」といった感動の声が数多く寄せられています。遠方から毎年のように足を運ぶ熱心なファンだけでなく、近年は日本の美しい自然を求める外国人観光客の姿も目立つようになりました。
世界が認めた水鳥の聖域!日本に届くマガンの9割が集結
この場所は、1985年9月24日に「ラムサール条約」に登録されました。これは、特に水鳥の生息地として国際的に極めて重要だと認められた湿地を守るための条約です。毎年9月下旬から2月上旬にかけて、ロシアからマガンやオオハクチョウが冬を越すために飛来します。
実は、日本にやってくるマガンの約9割がこの伊豆沼・内沼に集結するというから驚きを隠せません。冬でも沼が完全に凍結しないことや、周囲の田んぼにエサとなるコメの落ちもみが豊富にあることが、鳥たちにとって最高の環境となっています。
暗くなると天敵のキツネを避けるために一斉に沼へと戻ってくる「ねぐら入り」の姿も、今や貴重な観光資源として注目を集めています。地元の伊豆沼農産は大手航空会社などと連携し、この美しい光景を組み込んだ訪日客向けのツアーを2019年からスタートさせました。
ツアーに参加したタイからの旅行客も、厳しい寒さを忘れさせるほどの感動を味わい、大満足の様子を見せています。さらに周辺にあるサンクチュアリセンターでは、望遠鏡での観察や貴重な淡水魚の展示も楽しめ、宮城を代表する一大観光地として今後の発展が期待されます。
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