地方の未来を大きく変える、画期的な予算案が動き出しました。鳥取県は2020年02月14日、一般会計で総額3431億円となる2020年度の予算案を発表したのです。前年度と比較すると1.8%の微減となりましたが、その中身は驚くほど攻めの姿勢に満ちています。今回の予算では、深刻化する人口減少への対策や最先端の防災施策に重点が置かれました。地方 survival(生存)をかけた熱い挑戦が始まろうとしています。
ネット上でも「マイカーを公共交通にする試みは面白い」「子育て世代への手厚いサポートが羨ましい」といった、前向きな反響が相次いで寄せられている状況です。
住民の足を守る!注目の「鳥取モデル」とSDGsへの巨額投資
鳥取県が今回の主要テーマとして高らかに掲げたのが、国連の推奨する「SDGs(持続可能な開発目標)」の確立です。持続可能な社会を目指す関連事業には、なんと総額75億円もの巨費が投じられることになりました。なかでも注目したいのが、2億4200万円が充てられた「鳥取モデル」と呼ばれる次世代の交通体系構築事業でしょう。山間部などの移動が不便な地域において、乗り合いタクシーだけでなく、一般の住民が自家用車を提供し合う「共助交通」の仕組みを本格的にスタートさせます。
これは単なる移動手段の確保にとどまらず、地域コミュニティを維持するための画期的な一歩になるに違いありません。
若者を引きつける子育て支援とワーケーションの強化
さらに、若者や子育て世代を県内に呼び込み、定着させるための施策も非常に手厚い内容となっています。総額3億円規模におよぶ子育て支援策には、産後ケアの完全無償化や、中高生の就学・通学費への助成などがしっかりと盛り込まれました。また、地元の若者へ魅力的な就職活動情報をお届けする県独自のスマートフォンアプリ普及には1300万円が投資されます。実家を離れた若者との繋がりを維持しようとする、県の並々ならぬ決意がうかがえるでしょう。
加えて、観光地などで働きながら休暇を楽しむ「ワーケーション」の誘致事業も1200万円に増額されました。これは、将来的な移住へと繋がる「関係人口(地域と多様に関わる人々)」を増やすための賢明な戦略と言えます。
AIやロボットが変える未来!ソサエティー5.0の実現へ
鳥取県が目指すのは、守りの姿勢だけではありません。「活力ある地域づくり」というテーマには121億円が計上されており、最先端のテクノロジーを駆使した変革が進められています。ここでキーワードとなるのが「ソサエティー5.0」です。これは、サイバー空間と現実世界を高度に融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する超スマート社会を指します。企業のロボット導入を支える人材育成や、データやITを活用したスマート農業の推進に力が注がれる見込みです。
成長企業の設備投資をバックアップする10億円の補助金事業も用意されており、地域経済の劇的な活性化が期待できるでしょう。
相次ぐ水害から命を守る安全対策と知事の政治手腕
命を守る「安心・安全の実現」にも181億円という多額の予算が配分されました。近年、全国で頻発している豪雨災害に対抗するため、県が管理する河川の堤防が水に耐えられるよう強化する事業へ3億2500万円が充てられます。避難所の生活環境を向上させる施策も拡充され、有事への備えは万全です。こうした潤沢な施策の背景には、平井伸治知事の優れたリーダーシップが存在しています。
知事は2019年05月に大都市と地方の財政格差を是正するための知事連盟を発足させ、政府へ猛烈な働きかけを行ってきました。その結果、国の予算から約45億円もの財源を勝ち取ることに成功したのです。
編集部が読み解く「鳥取予算案」が示す地方の生存戦略
今回の予算案を分析すると、鳥取県が「地方の利点」を最大限に活かそうとしている強い意志を感じます。財政調整基金から40億円を取り崩すという厳しい台所事情ではありますが、ただ予算を削るのではなく、未来への投資に配分した点を私は高く評価したいです。スマート農業や共助交通の試みは、日本全国の地方自治体が直面する課題の先駆的な解決策になるでしょう。
一過性の給付金に頼らず、インフラや教育、産業の土台を強化する鳥取県のこの試みは、今後の地方創生における重要なバイブルとなるはずです。
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