ダイキンが7期連続で最高益を達成!中国市場を制した驚きの戦略と新型肺炎に立ち向かうグローバル企業の底力

エアコンをはじめとする空調機器の世界的メーカーであるダイキン工業が、またしても輝かしい記録を打ち立てました。2020年2月12日に発表された2019年4月から12月期までの連結決算において、本業の儲けを示す営業利益が前年の同じ時期と比べて2%増の2191億円を記録したのです。なんとこの期間としては7期連続で過去最高益を更新しており、同社の持つ圧倒的な強さが改めて証明される形となりました。

SNS上でもこの快挙に対して「ダイキンの安定感は本当に凄すぎる」「海外でこれだけ稼げる日本企業は頼もしい」といった称賛の声が数多く上がっています。純利益については前年に税金関係の特殊なプラス要因があった反動で1%減の1480億円となりましたが、会社側は2020年3月期の通期で見ればこのマイナスは解消される見込みだと説明しており、大きな心配はなさそうです。全体の売上高も4%増の1兆9513億円と、非常に堅調な足取りを見せています。

スポンサーリンク

中国の富裕層を魅了した高級戦略と世界を潤す熱波の追い風

今回の好決算を牽引したのは、最大の稼ぎ頭である中国での空調事業です。一般的な家庭用エアコンは販売に苦戦したものの、地方都市を含めた富裕層向けに展開しているオーダーメイド型の高級エアコンが爆発的な人気を博しました。為替の影響を除いた現地通貨ベースで見ると、中国市場全体で3%の増収をしっかりと確保しています。安売り競争に巻き込まれることなく、ブランド価値を高めて利益を出す戦略が見事に功を奏したと言えるでしょう。

さらに、ダイキンの快進撃はアジアだけにとどまりません。ヨーロッパ地域では夏場に発生した記録的な熱波が強い追い風となり、現地通貨ベースで前年同期比24%増という驚異的な伸びを記録しました。また、アメリカを含む米州地域でも10%増と、世界各地でバランスよく売上を伸ばしています。地域ごとの気候変動やニーズを的確に捉えたグローバル展開こそが、同社が勝ち続けられる最大の理由ではないでしょうか。

拡大する新型肺炎の影とサプライチェーン維持への次なる一手

絶好調のダイキンですが、足元では世界を揺るがしている新型コロナウイルスの感染拡大という大きな試練に直面しています。2020年3月期の通期予想については、売上高2兆6100億円、純利益1950億円という従来の強気な目標を据え置いたものの、中国国内にある工場の動向が今後の命運を握りそうです。上海や蘇州の拠点は2020年2月10日から部分的に業務を再開したものの、まだ本格的な稼働には至っていません。

特に懸念されるのが、ウイルスの発祥地となった武漢にある業務用空調工場の存在です。当初は2020年2月14日以降の再開を目指していますが、現地の状況次第では延期を余儀なくされる可能性も否定できません。現在は手元にある製品の在庫を出荷することで急場をしのいでいますが、この混乱が長期化すれば、製品を届けるための供給網であるサプライチェーンが寸断されるリスクが一気に高まってしまいます。

こうした危機に対して、ダイキン幹部からマレーシアなど別地域での代替生産を検討するとの方針が示された点は注目に値します。特定の一国だけに依存せず、リスクを分散させる柔軟な経営判断はまさに一流企業の証です。感染症という予測不能な事態に対して、同社がどのようなスピード感で防衛策を講じていくのか、今後の動向から目が離せません。日本のものづくりの強さを世界に示すためにも、この逆境を乗り越えてほしいと切に願います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました