東証も絶賛!コマツが「企業価値向上表彰」で大賞に輝いた理由と投資家目線の経営術

東京証券取引所は2020年01月28日、日本の看板企業を称える「第8回企業価値向上表彰」の最高賞である大賞に、建設機械大手のコマツを選出したと発表しました。この栄えある賞は、投資家が重視する視点を経営にうまく取り入れ、企業の魅力を高める努力を続けている企業を応援するために設立されたものです。名誉ある大賞の決定を受けて、SNS上でも「コマツの経営は安定感がある」「さすが世界と戦う日本のモノづくり企業だ」といった称賛の声が数多く上がっています。

今回の審査で選定委員会の座長を務めた一橋大学大学院の伊藤邦雄特任教授は、コマツのこれまでの取り組みを非常に高く評価しました。同氏が特に注目したのは、企業が株主から集めたお金をどれだけ効率よく使って利益を出したかを示す「自己資本利益率(ROE)」という指標です。一般的にROEが高い企業は、株主から預かった資金を無駄なく使って上手に稼いでいると判断されます。コマツはこの数値を非常に大切にし、長期的な経営のゴールとして掲げ続けてきました。

さらに伊藤氏は、企業が事業を行う上で最低限クリアすべき稼ぎのハードルである「資本コスト」の重要性にも触れています。コマツはこの基準を単にクリアするだけでなく、それを大きく上回る利益を継続して生み出し続けている点が素晴らしいと認められました。ただ目の前の利益を追いかけるのではなく、資金を出してくれた投資家たちの期待にしっかりと応える姿勢を崩さないことこそが、同社が市場から深く信頼されている最大の秘訣なのでしょう。

企業の成長には、自分たちの視点だけでなく「応援してくれる人からどう見えているか」という客観的な視線が欠かせません。コマツのように投資家の期待値を常に意識した経営を行うことは、日本の市場全体を盛り上げるためにも極めて重要なアプローチだと私は考えます。目先の流行に左右されず、本質的な価値を高める企業が増えれば、日本の経済はもっと面白くなるはずです。なお、今回の表彰では優秀賞に資生堂やANAホールディングス、ニトリホールディングスも選ばれました。

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