【工作機械・レジプリンター】スター精密、2019年上半期の純利益を下方修正!欧州市場の減速が直撃、その背景と今後の見通しを徹底解説

精密な技術で知られる大手メーカー、スター精密株式会社が2019年6月27日、同年1月から6月までの連結純利益の予測を下方修正したと発表しました。従来の予想から9億円も引き下げられ、新たな見通しは22億円となります。また、売上高についても当初予想より19億円減の309億円、営業利益も13億円減の30億円となる見込みです。この予想外の業績修正は、精密部品やレジプリンターといった同社の主力事業を取り巻く厳しい市場環境を浮き彫りにしています。

この下方修正の最も大きな要因として、欧州市場における工作機械の販売鈍化が挙げられています。工作機械とは、金属などの素材を切ったり削ったりして、必要な形に加工する機械の総称で、「マザーマシン(母なる機械)」とも呼ばれる産業の根幹を担う装置です。スター精密の工作機械事業では、欧州の自動車メーカー向けの取引が大きな割合を占めているのです。世界的な景気の先行き不透明感から、特に中国市場の景気減速が影響し、欧州の主要自動車メーカー各社が設備投資に対して極めて慎重な姿勢に転じていることが、直接的に同社の業績を圧迫しました。

もちろん、全ての市場が低調なわけではありません。中国国内では、通信関連や医療関連向けの工作機械の販売は依然として好調に推移しています。しかしながら、この中国での堅調な販売だけでは、欧州向けの急激な落ち込みを完全に埋め合わせることはできていない状況にあります。世界経済の減速が、国や産業の垣根を超えて同社のビジネスに影響を与えていることが窺えるでしょう。

今回の下方修正は、同社にとって大きな痛手ではあるものの、事業ポートフォリオの再構築や、より成長性の高い分野への注力を促すきっかけにもなり得ます。工作機械事業は景気変動の影響を受けやすい「シクリカル産業」の代表格です。だからこそ、レジプリンターといった安定した収益源を持つ事業の重要性が再認識されるはずです。市場や投資家からは、世界経済の動向に左右されにくい、より強靭な収益構造への転換を求める声が強まるのではないでしょうか。

今後の焦点は、2019年12月期通期の業績予想がいつ、どのように公表されるかという点に移ります。同社は通期予想を2019年8月に改めて発表する予定です。この通期予想で、同社がどのような事業戦略を打ち出し、足元の逆風にどう立ち向かっていくのか、その動向に注目が集まることでしょう。精密加工技術のリーディングカンパニーとして、この難局を乗り越えるための具体的な対策が待たれるところです。

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