皆さんは「東京の農業」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。高層ビルが立ち並ぶ大都会の印象が強い東京ですが、実は八王子市は都内でもトップクラスの農業産出額、つまり農産物で稼ぎ出す金額を誇る「農業の街」という一面を持っています。そんな八王子に、2019年7月1日現在、東京都内で唯一存在する道の駅があることをご存知でしょうか。その名も「道の駅八王子滝山」です。
年間およそ88万人が訪れるというこの人気スポットは、地元で採れた新鮮な農畜産物だけでなく、それらを贅沢に使ったオリジナルのお菓子や加工品が所狭しと並んでいます。特に注目すべきは、ここでしか手に入らない限定商品の数々でしょう。今回は、そんな同駅で飛ぶように売れている人気商品トップ3を、編集部の視点を交えてご紹介します。
争奪戦必至!地元食材を使った絶品スイーツたち
まず堂々の売れ行きナンバーワンに輝いたのは、「米粉シフォンケーキ」です。このケーキには、八王子市内の高月地区という、都内では貴重な美しい水田地帯で収穫されたお米が使われています。生産農家が自ら挽いた米粉をふんだんに使用しており、一般的な小麦粉のシフォンケーキとは一線を画す、驚くほど「しっとり」とした食感が最大の特徴といえるでしょう。
SNS上でも「いつ行っても売り切れている」「午前中に行くのが勝負」といった投稿が見受けられるほどで、その人気の高さが伺えます。生産量に限りがあるため、店頭で見かけた際は迷わずカゴに入れることを強くおすすめします。まさに幻のスイーツと言っても過言ではありません。
続いて第2位にランクインしたのは、「森のこびと カスタードプリン」です。こちらの主役は、市内の養鶏場から届く新鮮な卵。単体でも販売され、その濃厚な味わいからファンが多い卵を惜しみなく使用しています。一口食べれば、卵本来のコクと甘みが口いっぱいに広がり、素材の良さがダイレクトに伝わってくることでしょう。シンプルだからこそごまかしのきかない、本物の味わいです。
意外な特産品と、編集部が感じる「愛される理由」
第3位には、これからの季節にぴったりな「パッションフルーツサイダー」が登場しました。実は八王子市では、約10年前から若手農家を中心に南国フルーツであるパッションフルーツの栽培に挑戦しており、新たな特産品として定着しつつあります。八王子商工会議所との連携によって生まれたこのサイダーは、甘酸っぱい爽快感が魅力で、新たな八王子名物として注目を集めています。
通常、道の駅といえば観光客がドライブの休憩に立ち寄る場所というイメージが強いですが、ここ八王子滝山は少し様子が異なります。田中朋夫駅長によると、観光客はもちろんのこと、地元市民の利用が非常に多いのだそうです。「ちょっとした手土産には地元の良いものを」と考える常連さんが足繁く通っているとのことでした。
私自身、この「地元の人に愛されている」という点こそが、本施設の最大の魅力だと感じています。観光用のお土産施設としてだけでなく、地域の食卓や贈答文化に根付いているからこそ、商品の質が磨かれ続けているのではないでしょうか。お近くにお越しの際は、ぜひ八王子の豊かな恵みを体感してみてください。
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