2020年の東京五輪・パラリンピックでメイン会場となる新国立競技場について、大会終了後の運用方針に大きな変化の兆しが見えてきました。当初の計画では、大会後に陸上用のトラックを撤去して球技専用のスタジアムへと改修する方針が示されていましたが、2019年07月06日現在、このトラックをそのまま維持する案が有力な選択肢として急浮上しています。
この方針転換の背景には、現実的なコストの問題が横たわっているようです。球技専用の施設へと作り変えるためには多額の追加費用が必要となり、財政的な負担をいかに抑制するかが大きな課題となりました。また、収益性を高めるための戦略として、大型のコンサートやイベントの開催を容易にする現行の形状を維持する方が、ビジネスの観点からも合理的であるとの判断が働いたと考えられます。
多目的利用が鍵を握る?収益確保に向けた現実的な選択
SNS上では、このニュースに対して「やはり多目的スタジアムの方が活用の幅が広がるのではないか」という肯定的な意見がある一方で、「世界最高峰の陸上競技が見られる聖地として残してほしい」といった期待の声も多く寄せられています。ファンにとっても、この巨大な施設が将来的にどのような役割を果たすのかは、非常に関心の高いテーマと言えるでしょう。
ここで言う「陸上トラック」とは、競技場内に設置された全天候型の走路を指しますが、これを維持することで世界陸上などの大規模な国際大会を再び招致できる可能性も残されます。私個人の見解としては、特定のスポーツに特化せず、文化イベントを含めた多様なニーズに応えられる柔軟な施設運営こそが、負の遺産化を防ぐための最善策ではないかと感じています。
2019年07月06日の時点では検討段階ではありますが、国民の税金が投入された象徴的な建造物だからこそ、持続可能な経営モデルの構築が求められます。球技専用化という当初の理想を追い求めるだけでなく、維持管理費を自ら稼ぎ出せる「稼ぐスタジアム」への脱皮は、現代のスポーツビジネスにおいて避けられない決断なのかもしれません。
コメント