2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が2019年5月29日に発表したところによると、初めての五輪チケット抽選販売サイトへのアクセス総数が、なんと累計で2,425万件という驚異的な数字に達しました。これは、チケットを購入するために必須となるID登録者数が、締め切りとなる5月29日正午の時点で750万人を突破したことからも裏付けられる、まさに空前の大盛況ぶりを示すものです。一次申し込みの段階におけるこの規模は、過去の2012年ロンドン大会や2016年リオデジャネイロ大会と比較しても群を抜いており、国民の五輪に対する期待の高さが伺えます。
組織委員会は、今回の抽選で何件の申し込みがあったのか、また特に人気の高かった競技種目の倍率がどのくらいになったのかといった具体的な数字については、「販売戦略上の理由」から公開しない方針を示しています。今後についても公表の予定はないとのことですから、申し込みをされた方は、結果発表までの間、その行方を固唾をのんで見守ることになるでしょう。
当初、申し込みの締め切りは5月28日の午後11時59分とされていましたが、当日の夕方から販売サイトへのアクセスが急激に増加したため、組織委員会は締め切り時刻を12時間延長するという異例の対応を取りました。このアクセス集中は凄まじく、チケット購入手続きの順番を待つための「ウェイティングルーム」、いわゆる待合室では、28日の深夜帯に最大で3時間半もの待ち時間が生じていたそうです。この長時間の待機は、多くのユーザーにとって待ち遠しい反面、非常に忍耐を要する時間だったに違いありません。
このアクセス殺到と、それに伴う締め切り延長のニュースは、SNS上でも大きな話題となりました。特に「3時間半待ち」という状況に対しては、「仕事から帰ってきてからじゃ間に合わない」「徹夜して申し込んだ」といった悲鳴や、無事に手続きを終えた人からの「やっと申し込めた!」という安堵の声など、さまざまな反響が飛び交いました。まさに日本中が「#東京五輪チケット」で熱狂していた様子が、リアルタイムで感じられたと言えるでしょう。
申し込み時のトラブルと今後の決済について
締め切り延長の際に、購入手続きを進めている最中に、一度申し込んだチケットの取り消しができないというシステム上の問題が発生し、重複して申し込みになってしまうトラブルが1,000件以上確認されています。重複申し込みは、本来であれば公平性を保つため避けるべき事態ですが、組織委員会はこれについて、対象者へ個別に連絡を行い、改めて申し込み内容を確認する手続きを進めているとのことです。このような大規模な抽選販売では、システムへの負荷が非常に高くなるため、万全の対策が求められますが、この件は今後の改善点として真摯に受け止めるべきでしょう。
さて、気になる抽選結果ですが、6月20日にEメールと販売サイトを通じて通知される予定です。具体的な発表時間は未定となっていますので、当日は販売サイトをこまめにチェックする必要があるでしょう。当選された場合の代金の支払い方法は、クレジットカードの一種である「VISAカード」を使う方法、またはコンビニエンスストアで現金で支払う方法の2種類が用意されています。カード決済の場合は7月2日まで、コンビニ決済の場合は7月4日までに支払いを完了させる必要があります。
重要な点として、当選したチケットについては、そのすべてを買い取る義務があることが挙げられます。つまり、一部のチケットだけを選んで購入することはできません。もし当選分を買い取らなかった場合、組織委員会は「今後行われる抽選販売などで、何らかの対応を行う可能性がある」と示唆しています。これは、悪質な転売目的での申し込みや、安易なキャンセルを防ぐための措置と思われますが、申し込みをした方はこのルールをしっかりと認識しておく必要があるでしょう。
私見ですが、今回のチケット抽選販売におけるアクセス数やID登録者数の多さは、2020年東京大会が単なるスポーツイベントという枠を超え、国民的な一大イベントとして大きな期待を集めている証拠だと思います。3時間半待ちという熱狂ぶりは、一部で懸念される五輪への無関心層が少ないことを示しており、大会の成功に向けて非常に明るい兆しだと言えるのではないでしょうか。この熱気が、無事に大会が開催されるその日まで持続することを心から願っています。
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