2019年07月29日、タイの首都バンコクを舞台に、アジアの平和と安定を左右する重要な外交イベント「ASEAN(東南アジア諸国連合)関連外相会議」が幕を開けます。この会議は、東南アジアの10カ国だけでなく、日本やアメリカ、中国といった世界の主要国が一堂に会する非常に注目度の高い舞台です。これからの数日間、私たちの住むアジアが抱える山積みの課題について、熱い議論が交わされることになるでしょう。
ここで改めて解説しておきますと、ASEANとは、経済や安全保障での協力を目的とした東南アジア諸国の集まりを指します。今回の会議では、特に中国による軍事拠点化が懸念されている南シナ海の問題や、依然として核・ミサイル開発を継続している北朝鮮の情勢が、主要なテーマとして取り上げられる予定となっています。地域の安定を守るために、各国がどのような歩み寄りを見せるのか、世界中が固唾を呑んで見守っています。
北朝鮮の李容浩外相が不参加か?対話の機会を失うリスク
しかし、非常に気がかりなニュースが飛び込んできました。今回の目玉の一つであった「ARF(ASEAN地域フォーラム)」に、北朝鮮の李容浩外相が参加を見送る公算が大きくなったのです。ARFとは、北朝鮮が唯一参加している多国間協議の場で、敵対する国々とも直接顔を合わせることができる貴重な外交のチャンスとして機能してきました。この「唯一の窓口」に当事者が現れないというのは、大きな痛手と言わざるを得ません。
北朝鮮が参加を見送ることで、多くの人々が期待していた「非核化(核兵器を段階的に廃棄すること)」に向けた交渉は、再び不透明な霧の中に迷い込んでしまいそうです。SNS上では「せっかくの対話の場なのに、不参加は残念すぎる」「核問題の解決がまた遠のいてしまうのではないか」といった、落胆や不安を感じさせる書き込みが相次いでいます。期待が大きかった分、このニュースに対する市民の反応も非常に敏感なものとなっているようです。
私個人の意見としては、外交において「同じテーブルに座る」ことこそが、解決への第一歩だと信じています。たとえ意見が対立していても、顔を合わせて言葉を交わすことでしか生まれない信頼や合意があるはずです。今回の北朝鮮の決断は、平和へのチャンスを自ら遠ざけているようにも見え、非常に危うい選択であると感じてしまいます。空席となってしまった椅子が、今後の東アジア情勢に暗い影を落とさないことを願うばかりです。
交渉の行方は決して楽観視できませんが、参加各国による粘り強い外交努力が続けられることに期待しましょう。2019年07月29日から始まるこの会議が、対話の重要性を再認識するきっかけになるのか、それとも緊張をさらに高めてしまうのか、私たちは引き続き注視していく必要があります。バンコクから発信される次なるニュースに、ぜひ注目してみてください。
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