2019年6月12日、マツダから国内の自動車ファンが待ち望んだビッグニュースが飛び込んできました。新型コンパクトSUV(スポーツ用多目的車)「CX-30(シーエックス・サーティー)」が、この秋、ついに日本国内で発売される見通しです。国内のSUV市場で注目度が高まる中、2017年末に投入された大型の「CX-8」以来、約2年ぶりの新型車となり、ディーラー各社からも販売への並々ならぬ期待が寄せられています。
この「CX-30」は、今年3月にスイスで開催された「ジュネーブ国際自動車ショー」で世界に向けて初めてその姿を現しました。当初は今夏に欧州での販売からスタートするとされていましたが、その後のグローバル展開のスケジュールは未定の状態でした。しかし、この度、この秋には日本のユーザーへの納車が始まる予定であることが判明し、受注開始は早ければ今年の夏にも見込まれるとのこと。特に、日本の道路事情を考慮した「程よいサイズ感」への要望が以前から強く、この国内投入決定は大きな反響を呼んでいると言えるでしょう。
日本の顧客ニーズを捉えた「絶妙」な車体サイズ
「CX-30」がこれほどまでに注目を集める最大の理由は、その車体サイズにあります。現在のマツダのSUVラインアップにおいて、「CX-3」と「CX-5」の間に位置づけられるモデルで、その寸法は全長4,395ミリメートル、全幅1,795ミリメートル、全高1,540ミリメートルです。既存の最小モデル「CX-3」と比較すると、全長が120ミリメートル長く、全幅も30ミリメートル拡大されており、トランク容量は430リットルと、およそ2割も広くなっています。これにより、都市部での運転のしやすさを維持しつつも、週末のアウトドア利用なども見込める実用性の高いパッケージが実現しました。
国内の販売会社トップも、「『CX-3』では少し小さすぎると感じ、『CX-5』では大きすぎて街中での取り回しが難しい、というお客様の声が非常に多かった」と明かしています。まさに、日本の道路事情に「ちょうどいい」大きさであり、間違いなく今年の最重要モデルになる、との確信を滲ませています。この絶妙なサイズ設定は、従来のミニバン市場からの撤退など、「選択と集中」を進めるマツダの戦略を支える、SUVという屋台骨をさらに強固なものにする鍵となるでしょう。
革新技術「スカイアクティブX」搭載!販売価格とSNSの反響は?
商品名についても、マツダの乗用車ラインアップとしては初めて、車名に2桁の数字が採用されました。これまでのSUVは「CX-○」のように1桁の数字で統一されてきたため、この「CX-30」というネーミング自体にも話題性がありそうです。さらに、パワートレインには、電動化技術を組み合わせて燃費を最大で3割向上させるとされる新型エンジン「スカイアクティブX(エックス)」が搭載されます。「スカイアクティブ」とは、マツダが開発した新世代技術群の総称で、エンジンやトランスミッション、ボディなど車の基本性能を根本から見直すことで、高い走行性能と優れた燃費効率の両立を目指す革新的な取り組みです。この最新技術の搭載によって、走行性能だけでなく環境性能にも期待が持てます。
一方、気になるのはその販売価格です。マツダは走行性能や安全装備の強化を理由に、車両価格を徐々に引き上げてきている傾向があります。「CX-30」の具体的な価格はまだ発表されていませんが、「CX-3」と「CX-5」の価格帯を考慮すると、中心価格帯は300万円台になる可能性が高いでしょう。もし300万円を超える価格設定となれば、国内で売れ筋のライバル車であるトヨタの「C-HR」やホンダの「ヴェゼル」(いずれも200万円台が中心)と比べて、一回り高価になります。
インターネットやSNSでは、発表直後から「かっこいいデザインだ!」「このサイズが欲しかった」といった好意的な意見が多く見受けられ、特にそのデザインとサイズ感には大きな期待が寄せられています。一方で、「300万円台だと少し高いのでは?」「『CX-3』からの需要移行にとどまらず、新たな顧客層を取り込めるか」といった、価格設定と販売戦略に対する懸念の声も一部で聞かれます。多少価格が高くても、マツダがこだわる「人馬一体」の走りや、その優れたデザイン性をどれだけユーザーに伝えることができるか、そして、他社ユーザーをどこまで取り込めるかが、今後の注目点となるでしょう。
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