埼玉県を中心に、その香ばしい香りで多くのファンを虜にしてきた「やきとりチェーンのひびき」が、大きな転換点を迎えました。2019年08月20日に、同社は東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請したことが明らかになったのです。負債総額は約77億円にものぼるとされており、地元住民や関係者の間に驚きが広がっています。
ここで気になる「民事再生法」とは、会社が完全に倒産して消滅するのではなく、裁判所の助けを借りながら借金を整理し、事業を継続しながら立て直しを目指すための法律です。つまり、お店のシャッターが永遠に閉まってしまうわけではないため、愛用者にとっては一筋の希望が残された形だと言えるでしょう。今後の動向に注目が集まります。
今回の事態に陥った背景には、急速な規模拡大が影を落としていたようです。店舗数を増やす過程で避けて通れない人件費の増大や、他社を買い取って自社に取り込む「M&A(企業の合併・買収)」にかかった多額の費用が経営を圧迫しました。それらの支払いが重なった結果、会社を回すためのお金が足りなくなる「資金繰りの悪化」を招いてしまったのです。
SNS上では、このニュースを受けて悲痛な叫びや応援の声が相次いで投稿されています。「あのみそだれの味がなくなるなんて考えられない」「埼玉のソウルフードを絶やさないでほしい」といった、ブランドへの深い愛情を感じるコメントが溢れていました。一方で、急な店舗拡大に対して「少し広げすぎたのではないか」と冷静に分析する厳しい意見も散見されます。
インターネットメディアの編集者としての視点で見れば、地元に根付いたブランドが成長を急ぐあまり、足元の安定を欠いてしまったのは非常に惜しまれる事態です。しかし、これほどまでに多くのファンに支えられているブランドは、他にはなかなかありません。今後は収益性の高い店舗にリソースを集中させるとのことで、真に必要とされる店だけが生き残る「選択と集中」のフェーズに入ります。
2019年08月22日現在の情報では、店舗の営業は継続される方針とのことですから、ファンにできる最大の支援は、実際にお店へ足を運んで美味しい焼き鳥を味わうことかもしれません。現場で働くスタッフの皆さんの不安も大きいでしょうが、この苦境を乗り越えて、再び力強く羽ばたく「ひびき」の姿を見せてくれることを切に願ってやみません。
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