2019年6月上旬、シンガポールで盛大に開催された**「アジア安全保障会議」。この国際的な舞台で、日本の自衛隊制服組トップである山崎幸二(やまざきこうじ)統合幕僚長が、初めて正式に参加を果たされました。彼は、アメリカやイギリス、オーストラリアといった主要国の軍幹部と精力的に会談を重ね、国際社会に向けて「自由で開かれたインド太平洋」**の重要性を力強く訴えるなど、積極的な外交活動を展開されていらっしゃいます。
山崎統合幕僚長は、ご家族に自衛官がいらっしゃらない環境で、山梨県にお生まれになりました。高校時代は甲子園を目指す熱血球児として活躍されていたそうですが、偶然手に取った防衛大学校のパンフレットに強い感銘を受けられたといいます。「文武両道に励みたい」というご自身の信条に合致しているのではないかと直感され、防衛大への道を歩み始められました。ここでの生活は、「国のため」という高い志を共有する全国の仲間たちとの出会いに溢れ、**「生涯の友」**を得る刺激的な日々だったことでしょう。
統合幕僚長という要職には、2019年4月に就任されました。これは、陸上自衛隊ご出身のトップとしては2012年以来の登板となり、その背景には、日本を取り巻く安全保障環境の急速な変化と、それに伴う防衛戦略の転換期という、極めて重要な状況があると言えるでしょう。統合幕僚長とは、陸・海・空の各自衛隊を一体的に運用する部隊の指揮・監督を行う、自衛隊の最高位の役職です。
前職では陸上幕僚長として、全国の方面隊(陸上自衛隊の地域ごとの部隊)を統括する**「陸上総隊」の編成を主導されました。さらに、近年喫緊の課題となっている南西諸島**の防衛政策において、水陸両用作戦(陸上部隊が艦艇や航空機で上陸し、戦闘を展開する作戦)の展開を推進されるなど、日本の防衛における重要な転換点をリードしてこられたのです。
SNS上では、自衛隊のトップが国際会議で活躍する姿に対し、「日本の安全保障に対する意識の高さが伝わってくる」「世界のキーパーソンと直接対話するのは心強い」といった、期待と称賛の声が多く寄せられているようです。一方で、「激務だろうが、体調に気をつけて頑張ってほしい」と、その過酷な職務を案じるコメントも見受けられました。
統合幕僚長は、まさに気の休まる暇がないほどの重責を伴う職務であると想像されます。そんな多忙な日々の中、山崎統合幕僚長がつかの間の休息として楽しまれているのは、ウォーキングを兼ねた都内史跡巡りだそうです。歴史を体感することで、激変する現代の国際情勢への対応力を高めているのかもしれません。私見ではありますが、防衛大での文武両道の精神と、歴史への造詣の深さが、今の複雑な情勢に対応するための揺るぎないリーダーシップの源となっているのではないでしょうか。日本が直面する大きな課題に対し、この力強いリーダーの手腕に大いに期待したいところです。
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