投資信託の世界で、どのファンドが真に優れた成果を上げているのかを見極めることは、資産形成を目指す私たちにとって非常に重要なテーマです。2019年11月28日現在の調査によると、先進国株式を対象とする国内の投資信託において、驚くべき傾向が明らかになりました。特定の指数を大きく上回る「超過リターン」を叩き出した上位陣のほとんどが、実はアメリカの市場に照準を合わせたものだったのです。
今回の調査では、投資信託の過去10年間におけるリターンを基準として、同カテゴリーの平均的な値動きと比較を行いました。この「超過リターン」とは、いわばプロの運用手腕や投資対象の勢いが、市場全体の平均に対してどれだけプラスアルファをもたらしたかを示す指標です。数字が大きければ大きいほど、他のライバルファンドよりも効率的に資産を増やした証拠と言えるでしょう。
栄えある首位に輝いたのは、野村アセットマネジメントが手掛ける「米国NASDAQオープンBコース」でした。このファンドは、世界中の投資家が注目する米国のナスダック市場に上場している企業、特にITやハイテク分野の成長株を主軸に構成されています。ネット上では「やはりGAFA(ガーファ)の勢いが反映されている」「ハイテク株の爆発力がすごい」といった、米国市場の強さを再認識する声が上がっています。
驚くべきことに、トップ10にランクインしたファンドのうち、実に8本までもが投資対象を米国株式に特化した商品でした。一言で「先進国株式型」と言っても、欧州や日本を含む広範な投資を行うタイプより、現在はアメリカという一つの国に集中して投資を行うスタイルの方が、圧倒的なパフォーマンスを享受できたという事実は見逃せません。
また、投資対象を世界に広げている「UBS次世代テクノロジー・ファンド」や「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド」といったテーマ型のファンドも上位に食い込んでいます。しかしこれらの中身を覗いてみると、2019年10月31日の時点で資産の大半を米国株が占めていることが分かりました。結局のところ、どの角度から見ても米国企業の成長がリターンの源泉となっているのが現状です。
こうしたデータを見ると、やはり世界経済のエンジンはアメリカにあるのだと痛感させられます。ただし、特定の国やセクターへの集中投資は、好調な時には大きな利益をもたらす反面、下落時のインパクトも相応に激しくなるでしょう。今後は、米国一強時代がどこまで続くのかを注視しつつ、得られた利益をどう守り、次の成長分野へ分散していくかという冷静な視点も求められるはずです。
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