2019年投資信託トレンド!リスク低減型が席巻する最新ランキングと運用の新常識

2019年10月17日現在、資産運用の世界では「守り」の姿勢がかつてないほど重視されています。同年1月から9月にかけて新たに誕生した国内公募の株式投資信託を振り返ると、投資家の不安を映し出すかのような驚きの結果が見えてきました。上位10本のうち、なんと半数を占めたのは、価格の急落を抑えたり元本の安全性を追求したりする「リスク低減型」のファンドだったのです。

投資信託(ファンド)とは、多くの投資家から集めた資金を専門家が運用する仕組みですが、昨今の不安定な市場環境では、リターンよりも「減らさないこと」への関心が急速に高まっています。SNS上でも「これからの時代、元本確保は心強い」「攻めるだけが投資ではない」といった声が相次いでおり、堅実な資産形成を望む層がこの動きを強力に後押ししている様子が伺えます。

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徹底比較!ランキング上位を独占する「守りの戦略」

具体的な顔ぶれを見てみると、3位と6位には、あらかじめ設定した基準価格を下回らないよう細心の注意を払って運用される「りそな・リスクコントロールファンド」シリーズが食い込みました。これに続き、4位、8位、9位には円建てでの元本確保を目指す「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド」シリーズがランクインし、リスク回避のトレンドを象徴しています。

これらの5本は、募集期間が定められた「単位型」と呼ばれる形式です。一度設定されると追加で購入できないため、設定時の勢いがそのまま人気の証明となります。一方で、1000億円を超える巨額の資金を集め首位に輝いたのは、いつでも購入可能な「追加型」の「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」でした。みずほ証券が独占販売するこの商品は、攻めの姿勢が際立っています。

興味深いことに、首位のファンドは2019年10月17日時点での運用実績が、設定から3カ月で10%以上の下落を記録しています。しかし、それでもなお資金が流入し続けている点は特筆すべきでしょう。短期的な値動きに惑わされず、将来の成長に期待する投資家の粘り強さが感じられます。対照的に2位の「(早期償還条項付)野村ハイベータ日本株1903」は、多額の資金流出に見舞われました。

筆者の視点としては、現在の投資環境は「二極化」が極まっていると感じます。元本確保に安心を求める保守的な層と、一時的な下落をチャンスと捉えて資金を投じる積極的な層の対比が、このランキングには鮮明に表れています。専門用語である「ハイベータ」とは、市場全体の動き以上に価格が激しく変動する特性を指しますが、そうしたリスクの高い商品から資金が抜ける動きも、現状の警戒感の表れと言えるでしょう。

投資に絶対の正解はありませんが、リスク低減型がこれほど支持される背景には、将来への不透明感が根強く存在しています。自分自身のライフプランに照らし合わせ、どの程度の損失なら耐えられるのかを冷静に見極めることが、今の時代を生き抜く投資家には求められています。今後もこうした「守り」と「攻め」のバランスがどのように変化していくのか、市場の動向から目が離せません。

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