茨城県那珂市に本拠を置く老舗、木内酒造が新たな挑戦に打って出ます。2019年12月12日、JR秋葉原駅ほど近くの高架下に、スピリッツの蒸留所を併設した画期的な飲食店をオープンさせるのです。歴史ある酒造が都心のターミナル駅至近に生産拠点を構えるというニュースは、早くも感度の高いファンの間で大きな注目を集めています。
今回の出店先は、秋葉原駅と御徒町駅の間に誕生する新商業エリア「SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE」です。ここに誕生する「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」は、同社にとって初となるスピリッツ生産の拠点となります。ネット上では「秋葉原の駅チカで蒸留の様子が見られるなんて胸熱」「仕事帰りの一杯が捗りそう」といった期待の声が続出しています。
自社開発の設備で醸す至高のクラフトジン
注目すべきは、自社で設計から開発までを手がけたこだわりの蒸留設備でしょう。ここから生み出されるのは、ユズやミカンといった植物由来の成分「ボタニカル」をふんだんに使用した香り高いジンです。ボタニカルとは、酒に独特の風味や香りを加えるための草根木皮を指す専門用語ですが、これらがジンの個性を決定づける重要な鍵を握っています。
年間でおよそ6000リットルの生産を見込んでおり、今後はさらなるスピリッツ人気の高まりが予測されるでしょう。また、2020年には自分だけの酒造りを学べる蒸留体験施設も併設される予定です。単に飲むだけでなく、造りの背景までを体験できる仕組みは、モノ消費からコト消費へと移り変わる現代のニーズを完璧に捉えていると言えます。
茨城の至宝「常陸牛」と銘酒の贅沢なマリアージュ
飲食店としての実力も折り紙付きで、店内では茨城県が誇るブランド和牛「常陸牛」や、高品質な豚肉「常陸の輝き」を使った絶品料理が提供されます。32席用意された落ち着きのある空間で、地元の恵みを五感で堪能できるのは非常に贅沢な体験です。夜23時まで営業しているため、観光客や周辺で働くビジネスパーソンにとっても心強い存在となるはずです。
個人的には、伝統ある木内酒造が「秋葉原」という文化の交差点を選んだ点に強い戦略性を感じます。サブカルチャーの聖地であり、多くの外国人観光客が訪れるこの場所は、日本のクラフトマンシップを世界へ発信する最高のステージです。石岡市でのウイスキー工場建設も含め、同社の飽くなき挑戦は日本の蒸留酒市場に新しい風を吹き込むに違いありません。
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