日本のものづくりに革新をもたらす、安川電機の意欲的な新製品が大きな注目を集めています。2019年12月05日、同社は複数の産業用ロボットと周辺装置を一つの脳で統括する「YRMコントローラ」の導入事例を明らかにしました。これは工場の生産ラインにおける「自動化」の定義を一段階引き上げる、極めて重要なステップと言えるでしょう。
この技術の核となるのは、生産現場のすぐ近くで高度な処理を行う「エッジコンピューティング」です。一般的にデータ処理はクラウドなどの遠隔地で行うことが多いですが、エッジ技術は現場で発生する膨大な情報をその場で分析します。これにより、コンマ数秒の遅れも許されない過酷な製造ラインにおいて、リアルタイムでの制御が可能になるのです。
止まらないラインを実現する高度なセル生産
2019年11月27日から東京ビッグサイトで開催されたFA(ファクトリーオートメーション)の祭典「IIFES」では、このコントローラを用いた最新のデモンストレーションが披露されました。配膳ロボットやプレス装置、検査ロボットなど、役割の異なる4つの機器を一つのユニットとして扱う「セル生産」方式を、見事な連携で制御してみせたのです。
特筆すべきは、単に動かすだけでなく「自己修正」を行う点でしょう。例えばプレス部品の厚みが微妙に変化した際、システムが即座にそれを検知し、プレスの圧力を自動で微調整します。これまでは熟練の職人が勘で行っていた作業を、機械が自律的に判断して実行する姿には、SNS上でも「これこそが真のスマート工場だ」と驚きの声が上がっています。
私個人としては、この技術が人手不足に悩む地方の工場にとって大きな福音になると確信しています。不良品が発生してから対処するのではなく、未然に防ぐというアプローチは、資源の無駄を省き、生産性を飛躍的に向上させます。現場の判断をAIに近い精度で自動化する安川電機の試みは、今後の産業構造を支える柱となるのではないでしょうか。
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