日本のたばこ市場に激震が走るかもしれません。国内シェア首位の座を誇る日本たばこ産業(JT)が、加熱式たばこデバイス「プルーム・エス」向けの専用銘柄として、待望の新商品を投入することを明らかにしました。2020年1月20日に発売予定となっているのは、馴染み深いブランドである「キャメル・レギュラー」と「キャメル・メンソール」の2種類です。
今回の発表で最も注目すべき点は、その驚異的な価格設定にあります。これまでの専用銘柄は1箱490円で販売されてきましたが、新登場するキャメルシリーズは460円という設定になりました。30円もの値下げを断行した背景には、先行するライバルから顧客を奪還しようとする、同社の並々ならぬ執念が透けて見えます。
SNS上では、この発表を受けて「ついにワンコインを切る価格帯が来たか」といった驚きの声や、「乗り換えを検討する大きなきっかけになる」といった前向きな反応が相次いでいます。加熱式たばこ特有のランニングコストを気にするユーザーにとって、この絶妙な価格設定は非常に魅力的な選択肢として映っている様子です。
加熱式たばこの勢力図を塗り替えるJTの価格攻勢
ここで改めて、加熱式たばこの仕組みについて触れておきましょう。これは専用のタバコ葉を燃焼させるのではなく、電気の力で加熱して発生した蒸気を吸い込む仕組みを指します。煙や匂いが抑えられるため、周囲への配慮ができる現代的な嗜好品として急速に普及していますが、現在は「アイコス」を展開するフィリップ・モリス・インターナショナルが圧倒的な強さを見せています。
首位奪還を狙うJTの戦略は、専用銘柄の値下げだけにとどまりません。驚くべきことに、2019年12月1日からは「プルーム・エス」の本体価格を、従来の7980円から3480円へと一気に半額以下まで引き下げています。初期投資となるデバイスと、継続的な支出となるタバコ代の両面から、競合他社を突き放す攻めの姿勢を見せているのです。
私個人の意見としては、この「低価格戦略」は非常に理にかなった一手だと考えます。どんなに優れた機能を持っていても、日常的に楽しむ消耗品である以上、経済性は最大の武器になるからです。日本における「たばこ文化」を牽引してきたJTが、加熱式の領域でも存在感を示すための勝負に出たと言えるのではないでしょうか。
2020年1月20日の発売開始以降、街中の喫煙所で見かけるデバイスの風景がガラリと変わるかもしれません。キャメルという歴史あるブランドを武器に、JTがどこまでシェアを拡大できるのか、今後の動向から目が離せません。手軽に加熱式たばこを始めたい方にとって、今がまさに絶好のタイミングと言えるでしょう。
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