トランプ政権のアジア政策を実質的に牽引してきたキーマンの去就が、国際社会に波紋を広げています。米国防総省のホフマン報道官は、2019年12月12日に、アジア政策を統括するシュライバー国防次官補が近く退任することを明らかにしました。2018年1月8日の就任以来、彼は激動するアジア情勢の最前線で采配を振るい続けてきた人物です。
今回の退任劇に対し、SNS上では「米中の対立が激化するこのタイミングで、対中強硬派のシュライバー氏が抜ける影響は計り知れない」といった不安の声や、「次期担当者が誰になるかで、日本の安全保障環境も大きく変わるはずだ」という注目のポストが相次いでいます。実務に精通したベテランの離脱は、周辺諸国にとっても他人事ではありません。
シュライバー氏が果たした役割と「対中強硬姿勢」の真意
シュライバー氏が務めていた「国防次官補(アジア・太平洋安全保障担当)」とは、平たく言えば国防総省におけるアジア地域の最高責任者のような立場です。彼は単なる事務官ではなく、自由で開かれたインド太平洋戦略を具体化するための実働部隊として、中国の海洋進出を厳しく牽制し、同盟国との連携を強化する重要な役割を担ってきました。
特に彼が示した中国への毅然とした態度は、トランプ政権の「力による平和」を象徴するものでした。編集者の視点から言えば、このタイミングでの退任は、米中交渉や北朝鮮情勢に少なからず空白期間を生むリスクがあると感じざるを得ません。後任者が同等、あるいはそれ以上の安定感を持った人物でなければ、地域の均衡が揺らぐ可能性もあるでしょう。
退任の理由は個人的な事情とされていますが、2018年からの約2年間という在任期間は、現在の緊迫した情勢を鑑みると短く感じられます。今後、米国がどのような人事配置でアジアでの影響力を維持していくのかが、最大の焦点となります。後任の人選が発表されるまでは、各国の防衛当局も固唾をのんで見守る状況が続くことが予想されるはずです。
コメント