【世界経済2019】フィリピンのタイ車輸入制限からスイスの移住ラッシュまで!激動の国際情勢を徹底解説

2019年12月02日、世界各地で経済の枠組みを揺るがす大きな動きが相次いでいます。特に東南アジアでは、フィリピン政府がタイ産の完成車に対して輸入制限を課す検討に入ったという衝撃的なニュースが飛び込んできました。これは単なる経済摩擦ではなく、長年くすぶっていた「たばこ税」を巡る報復措置という側面を持っており、国際社会に波紋を広げています。

フィリピン側が問題視しているのは、自国産たばこに対するタイ政府の不当な課税です。フィリピン貿易産業省によれば、2014年から2018年までの5年間で、タイから輸入された自動車は42万8000台に達し、シェア首位を誇ります。この巨大市場を制限することで、世界貿易機関(WTO)でも争われているたばこ問題の解決を迫る構えです。SNSでは「車が値上がりするのでは」と不安視する声が目立ちます。

こうした国家間の駆け引きを見ると、自由貿易の難しさを痛感します。たばこと自動車という、一見無関係な産業が外交のカードとして使われる現状は、グローバル経済がいかに複雑に絡み合っているかの証左と言えるでしょう。消費者にとっては選択肢が狭まる懸念もあり、早期の円満な解決が望まれます。

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アフリカと欧州で起きている金融・人口の劇的変化

一方、アフリカのケニアでは金融政策に大きな転換点が訪れました。2019年11月07日、ウフル・ケニヤッタ大統領が署名したことにより、2016年から続いていた「金利上限制度」が撤廃されました。これは銀行が貸付金利の上限を自由に設定できないようにしていた規制ですが、結果として民間への融資が滞る副作用を招いていました。

「金利上限」とは、銀行が顧客から取る利息に法律で蓋をする仕組みです。一見すると借り手に優しそうですが、リスクの高い中小企業に銀行がお金を貸し渋る原因にもなっていました。今回の撤廃により、銀行は独自に金利を決められるようになり、SNS上のビジネス層からは「資金調達がスムーズになる」と期待する声が上がっています。

場所を欧州に移すと、スイスでは驚きの調査結果が発表されています。2018年には人口の1.5%に相当する13万人もの人々が国外へ移住しました。これは首都ベルンの全住民がいなくなるほどの規模で、1970年代半ば以来の歴史的高水準です。経済的に豊かなイメージのスイスですが、生活コストの上昇やライフスタイルの変化が影響しているのかもしれません。

純移民数(転入から転出を引いた数)も、かつては年間7万5000人ほどでしたが、2018年には4万人を割り込み、ここ12年間で最も少ない水準となりました。高度な経済成長を維持してきたスイスでさえ、人の流出という課題に直面している事実は、これからの国家運営のあり方を再考させる重要なシグナルだと私は感じています。

日本と中南米の絆、そして香港の驚異的な成長

日本に関連する明るいニュースもあります。2019年、日系移民120周年という記念すべき年に、ペルーとの間で「租税条約」の署名が行われました。これは二重課税を防ぎ、脱税を防止するための国際的な約束事です。ペルーの首都リマで開催された経済フォーラムの初日に署名式が行われ、両国のビジネス環境はさらに整備されることになります。

また、シンガポールとEU(欧州連合)の間でも自由貿易協定(FTA)が発効しました。シンガポールは東南アジアにおけるEU最大の貿易拠点であり、今回の発効で関税だけでなく、規格の認証といった「非関税障壁」も取り除かれます。これにより、欧州の高品質な製品がよりスムーズに東南アジアへ流れる仕組みが整いました。

最後に注目したいのが、社会情勢が揺れる香港です。2019年の調査で、スタートアップ企業の数は前年比21%増の3184社に達しました。5年連続の増加で、その勢いは全く衰えていません。困難な状況下でも、新しいビジネスを生み出そうとする起業家たちのバイタリティには敬服します。

これら一連の動きから見えるのは、世界は常に不透明でありながらも、新しいルールやビジネスの種が次々と生まれているという現実です。日本としても、こうした国際情勢の微細な変化を敏感に察知し、柔軟に対応していく姿勢がこれまで以上に求められているのではないでしょうか。

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