2019年11月、日本のスタートアップ業界はかつてない熱気に包まれています。11月1日から7日にかけて、革新的な技術を持つ5つの企業が次々と大型の資金調達を発表しました。AI(人工知能)や宇宙開発、シニア向けサービスなど、私たちのライフスタイルを根本から変えてしまうような可能性を秘めた企業たちの動向から目が離せません。ネット上でも「日本の未来を創る挑戦」として大きな期待が寄せられています。
家族をつなぐ「まごチャンネル」のチカクが4.6億円を確保
2019年11月1日から7日にかけての発表で、特に注目を集めたのが株式会社チカクです。東京都渋谷区に拠点を置き、梶原健司氏が率いる同社は、約4億6000万円という多額の資金を手に入れました。今回の調達は、第三者割当増資と呼ばれる、特定の投資家に新株を引き受けてもらう手法や、金融機関からの融資によって実現したものです。有力なベンチャーキャピタルが名を連ねており、その期待値の高さが伺えるでしょう。
同社の看板製品である「まごチャンネル」は、実家のテレビに孫の動画や写真が届く、デジタルに不慣れなシニア層にも優しいサービスです。今回得た資金は、この製品のさらなる進化や、高齢者に関するデータの利活用に向けた研究開発、そして優秀な人材の獲得に投入される予定です。SNSでは「離れて暮らす親にプレゼントしたい」といった声が相次いでおり、社会的な孤独を解消するソリューションとして注目度が急上昇しています。
AIと宇宙開発の最前線!アラヤとSPACE WALKERの挑戦
システム開発のアラヤは、2019年に4億5000万円の資金調達を実施し、最先端AIの開発を加速させています。同社が注力するのは「エッジAI」という技術です。これはクラウドにデータを送らず、デバイス端末そのもので情報の処理を行う仕組みを指し、通信遅延の解消やセキュリティ向上に不可欠な存在となります。さらに、自ら判断を下す「自律AI」の研究も進めており、日本発の技術が世界を席巻する日も遠くないかもしれません。
一方、空を見上げるのはSPACE WALKERです。2019年に3億7000万円の資金を集めた同社は、2022年の打ち上げを目指し、スペースプレーンと呼ばれる再使用型の宇宙往還機の開発に挑んでいます。これは飛行機のように離着陸できる宇宙船のことで、宇宙旅行や実験をより身近にする画期的な機体です。個人投資家からも多くの支援を受けており、民間主導の宇宙開拓というロマンあふれるプロジェクトに、多くの人々が胸を躍らせています。
シェアリングと物流の進化が暮らしをより便利に変える
駐車場シェアサービスの「akippa」は、2019年内に損害保険ジャパン日本興亜との強力な提携を発表しました。全国5万店規模の保険代理店網を活用して駐車場の開拓を急ピッチで進め、2022年末までに会員数1000万人を目指すという壮大なビジョンを掲げています。既存の資産を有効活用する「シェアリングエコノミー」の代表格として、都市部の駐車場不足を解決する決定打になるでしょう。
また、ネット通販を手掛けるAntwayも5000万円を調達し、食材調達や配送に関わるロジスティクス、つまり「物の流れを最適化する仕組み」の強化に乗り出しました。さらに名古屋のTRYETINGは、AIアルゴリズムを動かす基幹システム「UMWELT」の開発を進めています。これらの動きは、私たちの買い物の利便性や、企業の生産性を劇的に向上させるはずです。各社の挑戦が結実する2019年末、日本経済の新しい幕開けを感じずにはいられません。
コメント