大阪市に拠点を置き、工作機械の安全スイッチなどで世界的に知られるIDEC株式会社が、社員の健康増進に向けて驚きの試みをスタートさせました。2019年08月に誕生した新しい厚生棟の2階には、一見するとトレーニング施設とは思えないようなエキサイティングな光景が広がっています。そこには、一般的なランニングマシンと並んで、本格的なボルダリング設備が鎮座しているのです。
このユニークなフィットネスジムのプロデュースを手掛けたのは、なんと同社開発本部に所属する森本裕介さんです。彼はTBS系の人気番組『SASUKE』で完全制覇を成し遂げた、まさに「サスケくん」として知られる超実力者です。トップアスリートの視点が盛り込まれたこの施設は、単なる運動の場を超えて、社員の冒険心をくすぐるエンターテインメント空間へと進化を遂げました。
クリフハンガーが出現?遊び心が健康を加速させる
ジム内でも特に目を引くのが、指先だけで体を支えて移動する「クリフハンガー」を模した器具でしょう。これは壁面からわずか3センチメートルほど突き出した突起を掴んで進む過酷な仕掛けですが、初心者向けに厚みを変えたコースも用意されています。こうした「ボルダリング(突起物を利用して壁を登るスポーツ)」の要素をふんだんに取り入れることで、運動への心理的ハードルを下げる工夫が凝らされています。
SNS上では「自分の会社にもこんな遊び心が欲しい」「森本さんの監修なら効果は間違いなさそう」といった羨望の声が次々と上がっています。約6億円もの巨費を投じて完成したこの施設は、平日の早朝6時から夜21時まで利用可能となっており、利便性も抜群です。2019年12月23日現在、本社の従業員約630人のうち、月間の延べ利用者数は以前の2倍以上となる340人を記録しています。
実際に利用している藤井あかねさんは、登り方のコツを教え合うことで部署を超えた交流が生まれたと、笑顔でその魅力を語ってくれました。私自身の視点としても、ルーチンワークになりがちなジム通いに「攻略する楽しさ」を付加した点は非常に画期的だと感じます。健康経営が叫ばれる昨今、こうした「楽しみながら体を動かす仕組み」こそが、真の意味で社員の心身を癒やす特効薬になるのではないでしょうか。
IDECの舩木俊之会長兼社長は、社員の健康こそが企業の最大の財産であると断言しています。現在はプロのトレーナーを招くなどのフォロー体制も検討されており、さらなる満足度の向上が期待されています。仕事のストレスをボルダリングでリセットし、明日への活力を養うスタイルは、これからの働き方のスタンダードになるかもしれません。
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