【大林組の挑戦】世界初!竜巻・ダウンバーストを再現する風洞実験で防災・減災技術が進化!

建設業界のリーディングカンパニーである大林組が、風災害対策の研究に革命を起こす画期的な取り組みを発表しました。同社は2019年6月24日、技術研究所(東京都清瀬市)の実験棟を改修し、自然界で発生する竜巻や突風をより現実に近い形で再現できる、世界で初めての実験施設を整備するとのことです。この新しい研究体制は、構造物、特に橋や建物が暴風によって受ける影響の解明を飛躍的に加速させるものとして、大きな注目を集めています。

この施設の心臓部となるのは、多様な気流を作り出すことができる「マルチファン型非定常気流風洞装置」です。この装置は、なんと81個もの小型ファンを搭載しており、それぞれの回転数や回転方向を細かく制御することで、複雑な気流パターンを再現できます。従来の設備では、単一の気流条件でしか実験が行えませんでしたが、近年の研究で、竜巻や突風といった風災害が様々な気流の組み合わせによって引き起こされていることが判明しています。そのため、このマルチファン方式は、自然現象を忠実にシミュレーションするためのキーテクノロジーとなるでしょう。

さらに特筆すべきは、風洞装置と組み合わせて使用する竜巻発生装置と下降気流「ダウンバースト」の発生装置です。ダウンバーストとは、積乱雲の発達時に生じる強い下降気流のことで、地上に激しい突風をもたらす非常に危険な現象です。これらの発生装置をガイドレールで移動させ、マルチファン型の気流と組み合わせることで、従来の設備では不可能だった、より詳細かつ現実に即した風災害のメカニズム解明が可能になります。この革新的なアプローチにより、建物の破壊を防ぐための耐風設計が大きく進展することが期待されます。

近年、竜巻などの風災害によって家屋が破壊される痛ましい事例が日本各地で報告されています。気象庁のデータによれば、2007年から2017年の11年間で、陸上における竜巻確認件数は平均して年間23件に上り、多い年には30件を超える発生が確認されているのです。にもかかわらず、地震や水害に比べて、風災害に対する防災・減災の研究は、まだ遅れをとっているのが現状です。大林組の今回の研究体制強化は、この防災分野のフロンティアを開拓する一歩となるでしょう。

こうした研究は、私たちがより安全で安心できる社会を築くために不可欠だと考えます。SNS上でも、「ついにここまで研究が進むのか」「被害を減らす建物ができることを期待したい」といった、技術の進化に対する期待と、災害への懸念が混じった投稿が多く見受けられました。この世界初の研究施設によって、風災害から人々を守るための構造研究が加速し、よりレジリエンス(回復力)の高い社会の実現に貢献してくれることを強く願っています。

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