東北の物流ネットワークに、新たな活力をもたらすビッグプロジェクトが動き出しました。住宅メーカー最大手の大和ハウス工業は、福島県須賀川市にて進めている大型物流施設の開発計画について、最新の概要を2019年12月19日に発表しています。かつて日本たばこ産業(JT)の工場として地域を支えてきた広大な跡地が、次世代の物流拠点「DPL須賀川」として鮮やかに生まれ変わる予定です。
今回の発表で最も注目を集めているのが、その驚異的なスピード感でしょう。当初の予定を大幅に上回り、完成時期が半年も前倒しされることとなりました。2020年12月の竣工を目指すこの施設は、約4.8ヘクタールという広大な敷地を誇ります。そこに、延べ床面積3.2ヘクタールの巨大な平屋建て賃貸倉庫が建設されるのですから、そのスケールには圧倒されるばかりですね。
物流業界に詳しくない方のために解説しますと、「賃貸倉庫」とは自社で建物を所有せず、必要なスペースを借りて利用する形態の倉庫を指します。最近はネット通販の急増により、こうした高機能な大型施設の需要が爆発的に高まっている状況です。SNS上でも「地元に大きな仕事が増えそう」「トラックの出入りがスムーズになり、流通が活発になるのは嬉しい」といった期待の声が数多く寄せられています。
製造業との相乗効果を狙う!工業団地の分譲も同時進行
さらに、このプロジェクトは単なる倉庫の建設に留まりません。倉庫の西側に隣接する約2ヘクタールの土地は、2つの区画からなる工業団地として分譲される計画です。これにより、製品を「作る」拠点と「運ぶ」拠点が隣接することになり、企業にとっては輸送コストの削減や効率化という大きなメリットが生まれるでしょう。物流と製造が手を取り合う、理想的な産業エリアの誕生と言えます。
建設に向けた式典に出席した須賀川市の橋本克也市長も、この開発に対して非常に強い期待感を隠しません。市長は「物流業や製造業の誘致は、市全体の産業に波及する効果が極めて大きい」と熱く語っており、地域経済の底上げを図るための重要施策として位置づけています。新たな雇用が創出されることで、若い世代が地元に定着するきっかけになることも十分に期待できるのではないでしょうか。
私個人の見解としては、震災からの復興を歩み続ける福島において、こうした民間企業による大規模投資は希望の光だと感じます。特に「平屋建て」という構造は、荷物の搬入出がスムーズで作業効率が高いため、物流業者からの人気が非常に高いタイプです。立地や利便性を最大限に活かしたこの施設が、福島の新たなシンボルとして、地域の未来を力強く牽引していくことを願ってやみません。
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