生花の流通に革命!福岡発のベンチャー「CAVIN」が挑む、農家と生花店をダイレクトに結ぶ革新的プラットフォームの実力とは?

お部屋に飾る一輪の瑞々しいお花は、私たちの日常に潤いを与えてくれます。しかし、その花がどのようなルートで手元に届くのか、考えたことはあるでしょうか。現在の生花流通は、農家から卸売市場を経て小売店へと届く形が主流です。そんな中、福岡市のスタートアップ企業「CAVIN(キャビン)」が、この仕組みを根本から変えるウェブサービスを始動します。ネット上では「中間マージンが削られて双方に利益が出る理想的な試み」「新鮮なお花が安く買えるようになるかも」と、早くも大きな話題を呼んでいるのです。

CAVINが展開するのは、花の生産者である農家と、街の生花店などの小売店が直接売買を行える画期的なプラットフォームです。このサービスにより、市場を介さない「産地直送」の取引が実現します。農家がサイトに自慢の生花を出品し、生花店がスマートフォンなどで手軽に注文すると、農家から直接商品が出荷される仕組みです。これによって、生花店にとっては仕入れコストの削減と安定供給という大きなメリットが生まれます。農家側にとっても、どのような花が求められているのかをダイレクトに把握できるようになるでしょう。

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無駄な在庫と廃棄をゼロに!市場経由率の低下が示す時代の変化

このサービスが解決する最大の課題が「在庫ロス」と「廃棄リスク」です。これまでの流通システムでは、生花店は平均して3割もの在庫ロスを抱えているとされています。しかし、新サービスでは「競り」と呼ばれる価格決定の入札手続きがありません。そのため、必要な時に必要な量だけを確実に仕入れることが可能となり、常に新鮮な花を店頭に並べられます。農家も、需要の予測ミスによる大量廃棄の不安から解放され、本当に「売れる」花の栽培に集中できるはずです。これぞまさに、双方に笑顔をもたらす三方よしの仕組みだと言えます。

農林水産省のデータによれば、2017年の国内における花卉(かき ※観賞用の植物のこと)市場は1.1兆円という巨額の規模を誇ります。その一方で、産地と小売店が直接取引するケースは年々増加傾向にあるのが現状です。市場を経由する割合を示す「卸売市場経由率」は、1993年度の86%から2016年度には76%へと低下しています。水産物の52%と比べるとまだ高い数値ですが、流通のオープン化への流れは止まりません。CAVINはこの潜在的な直接取引の需要を見事に捉え、新たなビジネスチャンスへと昇華させました。

数千万円の資金調達で加速する未来!九州から全国へ広がる花の輪

CAVINは、2018年に前身となる企業「Shimon」として設立され、2019年に現在の社名へと変更されました。今回の本格始動に向けて、ベンチャーキャピタルのドーガン・ベータなどから数千万円規模の第三者割当増資(企業の資金調達手法の一つ)を実施しています。強力な資金力を得た同社は、2020年1月中にも福岡県内の農家と小売店を対象にした試験運用を開始する予定です。まずは物流の課題を丁寧に洗い出し、サービスの本番を迎える2020年6月には、対象エリアを九州全域へと拡大していく構想を掲げています。

私はこの試みが、日本の農業の未来を明るく照らす一石になると確信しています。既存の流通システムを守りつつも、こうしたITの力で効率化を進めることは、高齢化が進む生産者の支援にも繋がるはずです。将来的には、消費者が直接農家からお花を購入できる仕組みも検討されているとのことで、期待は高まるばかりでしょう。お花を育てる人、売る人、そして飾る人。すべての人が幸せになれる新しい生花流通の誕生を、これからも温かく見守り、応援していきたいものです。

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