広島の街を走るお馴染みの路面電車が、デジタル技術を駆使したスマートな乗り物へと進化を遂げるかもしれません。広島電鉄は、スマートフォンを活用してより正確な運行を目指す新しい実証実験を開始することを明らかにしました。これまでは紙の時刻表と腕時計に頼っていた運転士の業務を、最新のテクノロジーが力強くバックアップしていく狙いです。
今回の試みは2020年1月29日から2020年2月28日までの期間限定で実施される予定となっています。広島駅と広島港を結ぶ路線など、一部の車両の運転席に専用のスマホが計6台設置されます。この実験には大手通信キャリアのKDDIも共同開発として携わっており、同社が培ってきた高い通信技術が存分に活かされています。
導入される専用アプリには「GPS(全地球測位システム)」が組み込まれています。これは地球を周回する人工衛星からの電波を受け取り、自分が今どこにいるかを正確に特定する高度なシステムです。この仕組みにより、アプリが電車の現在地をリアルタイムで把握し、各電停での正確な出発時刻を運転士へ的確に通知してくれます。
単に時刻を表示するだけでなく、出発時間の前後で画面の色が変化する視覚的な工夫も施されました。これにより運転士は一目で状況を捉えられるため、電車の遅延を未然に防ぐ効果が期待できるでしょう。SNS上でも「これなら運行がもっとスムーズになりそう」「ハイテクな路面電車を見てみたい」と、好意的な反響が数多く寄せられています。
さらにこのシステムは、運転士の働き方改革を進める上でも大きな役割を果たすと考えられています。現状では、各拠点の管理者が紙の書類を使って残業時間を手作業で記録していました。しかし位置情報を応用すれば、時間外労働の正確な集計や労働時間の適切な把握が自動で行えるようになり、現場の負担軽減に繋がります。
長年愛されてきたアナログな運行管理から脱却し、デジタルへ舵を切る今回の挑戦は非常に有意義だと私は感じます。労働人口が減少する現代において、業務の効率化と正確性の向上を同時に目指す視点は欠かせません。実証実験の結果次第では本格導入も視野に入れているとのことで、今後の展開から目が離せないでしょう。
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