病気やケガで入院や手術をしたとき、民間の医療保険から支払われる給付金は本当に心強い味方ですよね。しかし、これまでは面倒な書類を郵送でやり取りする手続きが一般的で、手元にお金が届くまで10日から2週間ほど待たされるのが当たり前でした。
そんな不便を解消すべく、最近はスマートフォンを活用してインターネット上で手続きを完結させる動きが急速に広がっています。SNS上でも「スマホで写真を撮って送るだけで終わるなんて、本当にありがたい」「給付金がすぐ口座に振り込まれて感動した」といった驚きと喜びの声が数多く上がっている状況です。
かつては数日かかっていた支払いですが、例えば朝日生命保険では2018年からAI(人工知能)などを活用して診断書から必要な情報をコンピューターが自動抽出するシステムを導入しています。これにより、書類が到着してから最短30分ほどで送金手続きを終えられる驚きのスピード化を実現させました。
書類手続きにおける最大の壁は、加入者の記入ミスや漏れによる再郵送のタイムロスでした。この問題を解決するため、オリックス生命保険では書類にQRコードを添付し、スマホで分かりやすい解説動画を見られる工夫を凝らしています。高齢者への配慮として、音声で必要書類を読み上げる「ユニボイス」を採用する企業も増えました。
ネット完結型が主流に!各社のスピード対応競争
さらに一歩進んで、郵送そのものを無くすネット完結型の手続きもブームを迎えています。2016年にいち早く導入したライフネット生命保険をはじめ、2017年にはアクサ生命保険やメットライフ生命保険も追随しました。明治安田生命保険も2019年11月から開始しており、日本生命保険も2020年3月までに導入を予定しています。
利用者はウェブサイト上で病名や入院期間を入力し、病院の発行した領収書などをスマホのカメラで撮影してアップロードするだけで構いません。これにより無駄な往復日数が完全に省略されるため、これまでとは比べものにならない早さで現金を手に入れることが可能となりました。
一方で、高齢者世帯などから根強い人気を誇る対面窓口のサービスも、デジタル技術によって進化を遂げています。太陽生命保険の訪問サービス「かけつけ隊」では、職員が持ち寄ったタブレット端末で領収書などを撮影してその場で送信するため、面談終了からわずか30分後には口座へ入金される仕組みを構築しました。
これまでの医療保険は退院後に請求するのが一般的でしたが、最近は「入院日数に関わらず一律10万円」といった一時金タイプの保障がトレンドです。給付額が事前に確定できるため、生命保険各社は入院前の申請を受け付け、入院当日に費用を支払う先回りサービスにも力を注いでいます。
例えばSOMPOひまわり生命保険では、2019年11月から入院当日の午前中までにネット申請を済ませれば、その日のうちに入金されるサービスを充実させました。これなら退院時の窓口精算にそのままお金を充てられるため、手元の貯金が心もとない時でも安心して治療に専念できるでしょう。
編集部が斬る!便利さの裏に潜む「落とし穴」とは
インターネットで何でも手続きができる現代の仕組みは、お見事というほかありません。特に体力が落ちている退院直後に、ペンを持たずにスマホ1台で完結できる優しさは、すべての保険会社が標準装備すべき素晴らしい価値だと私は確信しています。
ただし、編集部として読者の皆様に強く注意を促したいポイントがあります。それは「すべての病気や手術がネット請求できるわけではない」という現実です。白内障の手術や胃カメラでのポリープ切除といった比較的軽微なケースは対象ですが、金額が高額になりやすいがん関連などは対象外となる場合が目立ちます。
万が一のときに慌てないためにも、自分が加入している保険が「どの病気ならスマホで請求できるのか」をあらかじめマイページなどで確認しておくことが賢明です。デジタルを賢く使いこなし、いざという時の安心を最速で手に入れましょう。
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