自動車の進化を陰で支える重要な部品に、新たな動きが見え始めました。大手電子機器製造受託サービス(EMS)企業である大日光・エンジニアリングが、車載向け電子基板事業のさらなる拡大を目指し、九州地方とベトナムでの生産をスタートさせます。これまでは国内に自動車向けの生産拠点がなかった同社ですが、今回の挑戦を機に、新たな販路を開拓する狙いがあるようです。最先端の乗り物には欠かせない頭脳とも言えるパーツだけに、今後の展開に大きな期待が寄せられています。
今回のプロジェクトの大きな特徴は、それぞれの地域に深く根ざした現地企業との業務提携にあります。提携先の工場に大日光・エンジニアリングの製造ラインを構築するほか、高度な技術協力も実施していく予定です。SNS上では「地元の雇用が生まれそうで嬉しい」「車載基板の需要はこれからもっと増えるから、このタイミングでの拠点拡大は先見の明がある」といった、好意的な意見や期待の声が多数見受けられました。地域経済の活性化という観点からも、非常に注目度の高いニュースと言えるでしょう。
豊洋精工との強力タッグで九州の自動車メーカーへアプローチ
九州エリアでの展開においては、樹脂成形などの分野で高い実績を誇る豊洋精工(大分県国東市)とのパートナーシップが実現しました。福岡県筑前町にある豊洋精工の福岡工場内へ、大日光・エンジニアリングが「基板実装ライン」を新たに導入する形を取ります。基板実装とは、プリント基板にICチップなどの電子部品を精密に配置して、電気回路として機能するように固定する専門技術のことです。この最新ラインは、2020年5月までの稼働開始を予定しています。
完成した電子基板は、九州に拠点を構える大手自動車メーカー向けに、主に内装品用として供給される見込みです。将来的には両社の強みを融合させた共同の営業活動を展開し、さらなる顧客獲得を目指す方針が示されました。また、単なる提携にとどまらず、共同出資による新会社の設立も視野に入れているとのことです。これまで中国やタイといった海外を中心に車載部品ビジネスを展開してきた同社にとって、今回の国内拠点設立は、まさに念願のステップだったに違いありません。
現在の自動車業界は、電動化や自動運転技術の発展に伴い、1台あたりに搭載される電子基板の数が爆発的に増加しています。大日光・エンジニアリングはこれまで、国内拠点がなかったために数々の引き合いを断念してきた経緯がありました。今回の九州進出は、まさに市場の熱いニーズに合致した完璧な経営判断だと私は確信しています。確かな技術力を持つ2社が手を取り合うことで、日本のものづくりがさらに強固になり、これからの次世代モビリティ社会を力強く牽引していくでしょう。
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