神戸の東須磨小教諭いじめ問題で激務か、市教委係長が急逝…SNSで広がる悲痛な声と組織の課題

教育界を揺るがした不祥事の裏で、あまりにも悲しい事件が起きてしまいました。2020年2月9日の午前6時15分ごろ、兵庫県芦屋市陽光町にある「東灘芦屋大橋」から、神戸市教育委員会総務課に所属する39歳の男性係長が飛び降り、死亡しているのが見つかったのです。警察は現場の状況などから、自殺を図った可能性が高いとみて捜査を進めています。前日まで変わりなく働いていたという男性に、一体何があったのでしょうか。

亡くなった係長は、2019年10月に発覚して世間を騒がせた、神戸市立東須磨小学校での教諭間いじめ問題に対応するチームの一員でした。彼は2019年4月から総務課へ配属され、教育委員たちが集まって方針を決める「教育委員会会議」のスケジュール管理や、そこで話し合われる議案の書類作成といった重要な事務を一手に引き受けていたのです。いわば、組織の意思決定を支える舞台裏のキーマンでした。

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不祥事対応による業務過多とSNSに渦巻く悲しみ

あの凄惨な教諭いじめ問題が明るみに出て以降、市教委は世論の批判を浴び、その対応のために男性係長の業務量は急激に膨れ上がったといいます。教育委員会会議とは、地域の教育方針を審議する最高意思決定機関のことであり、その準備には多大な労力を要します。問題発覚による緊急会議の増加や資料作りに追われ、彼の心身には想像を絶する負荷がかかっていたのではないでしょうか。直前の2020年2月7日まで通常勤務をこなしていただけに、周囲のショックは計り知れません。

このあまりに切ないニュースに対し、SNS上では「なぜいじめの加害者が守られ、現場で事後処理に奔走していた職員が命を落とさなければならないのか」といった、理不尽な現実に憤る声が相次いでいます。さらに「組織の隠蔽体質や過酷な労働環境が彼を追い詰めたのではないか」という、教育委員会そのものの体制を疑問視する意見も溢れており、ネット上には深い悲しみと怒りが渦巻いている状況です。

教育のあり方を正すべき組織が、職員の安全配慮を怠っていたとすれば本末転倒と言わざるを得ません。問題の引き金となった教諭いじめの真相解明はもちろん不可欠ですが、それと同時に、過度な負担が特定の職員に集中していなかったかという労働環境の精査も急務でしょう。市教委は同僚へのヒアリングなどから業務との因果関係を調べるとしており、これ以上悲劇を繰り返さないための誠実な調査と抜本的な組織改革が強く求められます。

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