2020年02月08日、タイの歴史を揺るがす凄惨な事件が発生しました。軍兵士の男が上官を殺害後、路上や商業施設で銃を乱射し、30人もの尊い命が奪われたのです。かつてない悲劇に、現地の悲しみは広がり続けています。
何より世界を震撼させたのは、犯人が犯行の様子を「ライブストリーミング(ネット上でのリアルタイム動画配信)」していた点でしょう。男が発した生々しい言葉は瞬く間に拡散され、ネット上には恐怖が渦巻いています。
SNS上では、凄惨な映像が自動的に流れてきたことへのトラウマを訴える声や、「模倣犯を防ぐために即刻規制すべきだ」という怒りの意見が殺到しました。その一方で、情報の空白を恐れるユーザーの混乱も浮き彫りとなっています。
議論を呼ぶメディア規制と表現の自由
この事態を受け、タイ政府は週内にもSNSの利用制限に関する緊急会議を開く方針です。アカウントの即時凍結や報道規制が柱となりますが、現政権はもともと情報統制に積極的なため、国民の間では懸念も少なくありません。
確かに、凶悪犯による思想拡散や二次被害を防ぐための規制は必要不可欠でしょう。しかし、それが「検閲(政府が不都合な情報を事前に取り締まること)」に繋がれば、市民の表現の自由が脅かされる危険性をはらんでいます。
安全の確保と自由の守秘、この2つのバランスをどう取るべきなのでしょうか。政府には、権力の乱用とならないような透明性のある議論を求めたいところですが、軍への批判をかわす思惑も見え隠れし、今後の動向から目が離せません。
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