2019年6月28日、国際社会の重要課題について議論する「20カ国・地域首脳会議」、通称G20大阪サミットの初日が幕を開けました。この日は議長国である日本の首相にとって、まさに分刻みのスケジュールで各国首脳との外交が繰り広げられた、極めて重要な一日となったでしょう。早朝8時過ぎに大阪市内のホテルを出発した首相は、会場であるインテックス大阪に移動し、直ちに多忙な日程へと突入されました。
まず、最初の一大イベントとして、アメリカ合衆国のトランプ大統領を出迎え、午前8時36分から首脳会談を開始されています。国際情勢における最大のパートナーとの綿密な意見交換は、サミット全体の議論の方向性を定めるうえでも肝心なスタートとなったのではないでしょうか。続いて、午前9時22分にはトランプ大統領に加えてインドのモディ首相との三者会談、そして午前9時51分にはドイツのメルケル首相との会談に臨まれています。
さらに午前11時6分にはイギリスのメイ首相とも会談するなど、午前中だけで主要国のリーダーたちとの個別会談が立て続けに行われました。各国首脳を個別に出迎える際には、様々な思惑が交錯するなかで、一瞬の表情や言葉のやり取りにも細心の注意が払われたことでしょう。これら一連の会談は、それぞれの国が抱える課題や協力関係の強化について、率直な意見を交わす貴重な機会になったと拝察いたします。
そして午前11時29分からは、いよいよG20の参加国・地域、そして招待国の首脳らが次々と会場に到着し、首相が直接出迎えられました。この「G20」という枠組みは、世界の経済を牽引する20の主要国・地域からなる国際会議で、世界全体の課題解決に向けて非常に大きな影響力を持つものです。正午過ぎには、各国首脳との記念写真撮影が行われ、その後、インドネシアのジョコ大統領との立ち話なども交えつつ、議事が進行していきました。
午後に入ると、午前12時15分に「デジタル経済に関する首脳特別イベント」が開催されました。これは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった先端技術が牽引する現代において、デジタル化がもたらす経済・社会への影響と、それに対応するための国際協力のあり方について話し合う場であり、現代の経済社会において最重要テーマの一つと言えるでしょう。その後、メインとなる「G20大阪サミット」の第1セッションが開始されました。
休憩時間中も外交は途切れることなく続き、午後2時29分には国連のグテレス事務総長、そして午後2時50分にはスペインのサンチェス首相といった、国際的な要人たちとの立ち話が行われています。そして午後3時6分からは第2セッションが開催され、世界の持続可能な成長に向けた議論が交わされました。さらに午後4時15分にはタイのプラユット首相と個別の会談を行い、アジア地域における連携強化の重要性を再確認されたものと思われます。
こうした国際会議の場では、公式な会談だけでなく、廊下や休憩スペースでの立ち話や、非公式なやり取りが、時として本会議に匹敵するほどの重要な意味を持つことがあります。議事の合間を縫って行われるこれらの接触は、首脳同士の信頼関係を深めたり、懸案事項の打開策を探る上での「布石」となる場合も少なくありません。この日の首相の動きは、まさに外交のプロフェッショナルとしての姿を体現されていたと言えるでしょう。
夕方、午後5時56分に会場を大阪迎賓館へと移し、午後6時1分からは昭恵夫人と共に再び各国首脳らを迎えられました。夜は「G20大阪サミット」の文化行事に続き、午後8時36分からは各国首脳との夕食会が催されています。一日の緊張から解放され、親密な雰囲気のなかで非公式な意見交換を行う場として、夕食会は外交において欠かせない重要な要素の一つです。そして、午後10時35分に宿泊先のホテルへと戻り、初日の長い一日を終えられました。
この首相の分刻みのスケジュールは、TwitterなどのSNSでも「ハードすぎる」「まさに超人」「日本のためにお疲れ様です」といった、その多忙な公務に対するねぎらいと敬意の声が多く寄せられていました。また、「外交の裏側が見えて興味深い」といった、ニュースではなかなか伝わりにくい緊迫した国際会議の一端に触れられたことへの反響も目立ちました。このG20大阪サミットが、国際社会の調和と発展に寄与する実り多き会合となるよう期待するばかりです。
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