長引く高熱とつらい目の充血で知られる「プール熱」は、お子様を持つご家庭にとって、夏の大きな悩みの種ではないでしょうか。このプール熱の主な原因となるのが「アデノウイルス」です。このたび、2019年6月4日、パナソニック株式会社が、この厄介なウイルスに対し、画期的な抑制効果があることを発表しました。同社の発表によりますと、殺菌・消毒の分野で注目される「次亜塩素酸」を用いた実験において、アデノウイルスをわずか60分間で99%以上も抑制できたという、非常に心強い結果が得られました。
この実験は、感染症対策の専門機関である北里環境科学センター(神奈川県相模原市)との共同検証として実施されました。約25立方メートルの空間に、次亜塩素酸の水溶液を浸透させたフィルターを設置し、その成分が気化する環境下での効果を測定したものです。注目すべきは、アデノウイルスが一般的に使われる消毒用エタノールに対して強い耐性を持つ、いわば「やっかいなウイルス」である点です。この強敵に対して次亜塩素酸が有効性を示したことは、私たちの日々の感染対策に大きな一石を投じることになるでしょう。
アデノウイルスによるプール熱は、例年6月から8月にかけて流行のピークを迎えます。主な症状は、突然の高熱や、目の結膜が炎症を起こす結膜炎などであり、高熱が5日程度続くこともあるため、特に小さなお子様の体力消耗が心配されます。現時点では、特定の治療薬がなく、症状を和らげる対症療法が中心となるため、何よりも「感染を広げない・感染しない」ための予防対策が極めて重要となってきます。
パナソニックは、次亜塩素酸の力を活用した空間除菌脱臭機「ジアイーノ」をすでに市場に投入しており、今回の検証結果は、この製品のさらなる性能向上に向けた重要なデータとして活用される方針です。SNS上でも、「次亜塩素酸の製品は以前から注目していたが、これで安心して使える」「夏のプールの季節前にこのニュースは嬉しい」といった、期待や歓迎のコメントが多く見受けられます。アデノウイルス対策の新たな選択肢として、この技術が広く普及し、夏場の感染リスク低減に貢献することを大いに期待したいと考えます。
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