日本を代表する住宅設備メーカーであるTOTO株式会社が、2019年10月1日の受注分から、主力商品であるトイレや温水洗浄便座、ユニットバスなど6つの商品群を対象に、価格改定を実施することを決定いたしました。今回の値上げは、約10年ぶりとなる主力商品の一斉値上げであり、その上げ幅は商品によって4%から最大7%に及ぶ見込みです。消費者にとっては大きなニュースと言えるでしょう。
TOTOの発表によれば、値上げの背景には、近年続く原材料価格の高騰や、商品をお客様の元へ届けるための物流費(ロジスティクス・コスト)の上昇があるとのことです。企業努力によるコスト吸収が限界に達し、やむを得ず価格へ転嫁せざるを得ない状況になった、と読み解くことができます。主力メーカーの価格改定は、関連業界全体に影響を及ぼす可能性が高いため、その動向は注目されています。
具体的な値上げ幅について見ていきましょう。TOTOの代名詞とも言える「衛生陶器」、すなわちトイレ本体は6%から7%の上昇となります。また、快適なトイレ空間に欠かせないウォシュレット(温水洗浄便座の商標名)は4%から6%、そしてシステムバスルームであるユニットバスなどは5%から7%の値上げが予定されています。高性能で高品質なTOTO製品を選ぶお客様にとっては、購入のタイミングを慎重に見極める必要が出てくるでしょう。
この価格改定のニュースは、SNSでも大きな反響を呼んでいます。「値上げ前にリフォームを済ませたい!」という駆け込み需要を予想する声がある一方で、「高性能な製品なので仕方ない」と理解を示す意見も見受けられました。特に、海外でも人気の高いウォシュレットの値上げは、日本独自の快適性を求める層に少なからず影響を与えそうです。
企業収益への影響:2020年3月期には20億円の利益積み増しへ
今回の価格改定がTOTOの業績に与える影響について、同社は明確な見通しを示しています。値上げの実施によって、2020年3月期における営業利益(企業が本業で稼いだ利益)として、実に20億円もの積み増し効果を見込んでいるとのことです。これは、原材料費や物流費の上昇というコスト増を吸収するだけでなく、企業としての収益力をさらに強化するための戦略的な一手であると評価できるでしょう。
一般的に、主力商品の値上げは販売数量の減少を招くリスクもありますが、TOTOのようなブランド力と高い技術力を持つ企業の場合、その影響は限定的であると予測されます。私見ですが、TOTOの製品は耐久性や節水性能といった付加価値が高いため、多少の値上げがあっても、品質を重視する消費者からの支持は揺るがないと考えられます。今回の価格改定は、TOTOが持続的な成長を実現するための重要な決断と言えるのではないでしょうか。
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